青木戒三

青木戒三は、1880年（明治13年）6月に生まれ、1934年（昭和9年）3月17日に53歳で亡くなった、秋田県出身の官僚です。

東京帝国大学法科大学独法科を1905年（明治38年）に卒業後、大学院に進みました。高等文官試験に合格し、1908年（明治41年）に石川県事務官としてキャリアをスタートさせました。

その後、青木は統監府に переведенされ、書記官や警視を歴任しました。日韓併合後は、朝鮮総督府書記官、農商工部水産課長、殖産局水産課長、鉄道局長、専売局長といった要職を歴任し、朝鮮半島における殖産振興や鉄道運営、専売事業に尽力しました。

1925年（大正14年）には全羅北道知事に任命され、地方行政にも携わることになります。翌年には平安南道知事に転任し、それぞれの地域において地方行政を担いました。

1929年（昭和4年）に官僚としてのキャリアを終え退官。その後は、昭和水利組合の嘱託として、水利事業に貢献しました。

1934年（昭和9年）3月17日、持病であった糖尿病が悪化し、道立病院に入院中に肺炎を併発し、53歳でその生涯を閉じました。

青木戒三の家系もまた、社会に貢献した人々を輩出しています。父の青木定謙は札幌区長を務め、弟の青木得三は大蔵官僚・経済学者として、青木楠男は内務省土木技師として活躍しました。青木楠男の相婿には、田島義士がいます。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第3版』帝国秘密探偵社、1931年。

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