青森中央大橋

青森中央大橋

青森中央大橋は、青森県青森市中心部に位置し、青い森鉄道および青森信号場を跨ぐ橋梁です。青森市街地と国道7号青森環状道路・青森自動車道を結ぶ最短ルートとして機能しており、高速バスも利用しています。柳町通りを含む青森県道120号荒川青森停車場線の一部であり、青森ベイブリッジ東側口と流通団地方面を結ぶ、市内南北の動脈としての役割を担っています。

無料化の経緯

かつては青森県道路公社が管理する青森中央大橋有料道路でしたが、通行料金を避けるため、八甲田大橋や旭町地下道へ迂回する車両が多く、「100円橋、100円道路」という俗称も存在しました。2006年4月1日に無料開放され、公社の損益計算書上では約55億円の特別損失、そして同額の補助金収入が特別利益として計上されました。無料化後は交通量が大幅に増加し、柳町通りから上新町にかけての交通量増加にも影響を与えたとされています。

有料道路時代の概要

無料化される前の有料道路時代の概要は以下の通りです。

路線名：青森県道120号荒川青森停車場線
起点：青森県青森市中央2丁目
終点：青森県青森市大字大野字片岡
全長：1.0km（橋梁部分：582m）
道路幅員：22.0m
車線数：4車線
車線幅員：3.25m
設計速度：60km/h
事業費：約74億5,000万円
料金徴収期間：1986年4月1日〜2006年3月31日（20年間）
通行料金：普通車100円、大型車150円など。90年代までは自転車も10円の通行料が必要でした。

沿革

明治時代、青森刑務所が野木地区に移転した際、青森市街と刑務所を結ぶ道路が建設され、現在の青森中央大橋の位置に相当する場所を通っていました。大野・荒川方面からの買い物客などが頻繁に利用していましたが、青森操車場の建設により道路が南北に分断され、旭町踏切などへの迂回を強いられることになりました。その後、跨線橋建設の要望が長年続けられ、ようやく実現に至りました。

1982年8月 - 着工。
1986年4月1日 - 青森県道路公社により「青森中央大橋有料道路」として供用開始。
2005年8月26日 - 2006年4月以降の無料化を正式決定。
2006年4月1日 - 料金徴収期間満了により無料開放。

信号機

かつて有料道路だった時代、橋の南側に隣接する交差点には、青信号が直進矢印を兼ねるという珍しい形式の信号機が設置されていました。

周辺施設

青森中央大橋の周辺には、以下の施設があります。

青い森セントラルパーク
青森市総合体育館
青森信号場

青森中央大橋は、青森市の交通を支える重要なインフラとして、現在も多くの人々に利用されています。

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