青森県第1区 (中選挙区)

青森県第1区の概要

青森県第1区（あおもりけんだい1く）は、1947年に設置され、1993年まで存在した衆議院の選挙区です。この選挙区は、初めて行われた第23回衆議院議員総選挙からスタートしました。定数は4で、選挙区の範囲は青森市、八戸市、十和田市、三沢市、むつ市をはじめとする東津軽郡、上北郡、下北郡、三戸郡まで広がっていました。

歴史的背景

青森県第1区は、戦後の日本における政治情勢が変化する中で設置されました。衆議院の選挙区はその後も変化し、最終的には青森市の一部と青森2区に分割されました。第40回衆議院議員総選挙が1993年に行われた際、青森県第1区での有権者数は736,754人に達し、投票率は61.99%でした。

選挙結果と投票率

第39回衆議院議員総選挙では、1990年に行われ、有権者数は720,771人、投票率は73.64%でした。また、第38回では709,281人の有権者が参加し、投票率は72.03%となっていました。選挙の歴史を振り返ると、1983年の第37回衆議院議員総選挙では66.03%の投票率を記録し、1980年の第36回では71.60%でした。

さらに遡ると、1976年の第34回衆議院議員総選挙では投票率が76.10%に達し、この地域の選挙への関心の高さが伺えます。これは、公共の議論や地域の問題に対する意識が影響していると考えられます。

変遷と影響

青森県第1区は、自治体の構成、選挙区の割り当てが変わる中で重要な役割を果たしてきました。第1区が設置されてからの選挙結果は、地域の政治的傾向や有権者の関心を反映しています。一方で、選挙制度の変化や政治の流れに伴い、青森県第1区は最終的に廃止される運命を迎えました。

現在の選挙区

現在、青森県第1区は青森市の一部と青森2区に分かれており、もはや独立した選挙区としての存在はありません。これにより、かつての青森県第1区が持っていた地域的なアイデンティティは変わりつつありますが、その名残は地域の政治や住民の意識の中に息づいていると言えるでしょう。

青森県第1区の歴史は、地域が直面した様々な課題や変化の中で、どのように市民が政治に関わってきたのかを示す重要な証でもあります。記録された選挙データや投票率は、今後の地域政治を考える上でも貴重な資源となります。

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