青野原駐屯地

青野原駐屯地について

青野原駐屯地は、兵庫県小野市桜台に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。この地には、主に第8高射特科群などの部隊が駐屯しており、地域の防衛に重要な役割を果たしています。駐屯地は、通称「青野ヶ原駐屯地」とも呼ばれています。

概要

青野原駐屯地は、1976年8月に、第4次防衛力整備計画に基づき、京阪神地区へのホーク部隊配備のために新設されました。駐屯地司令は第8高射特科群長が兼務しています。駐屯地の近くには青野原演習場があり、駐屯地業務隊が管理しています。この演習場は、旧陸軍時代から使用されている歴史ある場所です。

沿革

青野原駐屯地の歴史は古く、日本陸軍時代にまで遡ります。

日本陸軍時代
1889年（明治22年）：旧陸軍の軍馬育成場が開設されました。
1900年（明治33年）：陸軍省が広大な土地を買収し、演習場を開設しました。
1907年（明治40年）：第10師団の高岡演習場となり、施設が建設されました。
1915年（大正4年）：第一次世界大戦の捕虜収容所（青野ヶ原俘虜収容所）が設置されました。
1939年（昭和14年）：戦車第6連隊が駐屯しました。
1940年（昭和15年）：戦車第15連隊が駐屯しました。
1942年（昭和17年）：戦車第19連隊が駐屯しました。
アメリカ軍時代
1947年（昭和22年）：アメリカ軍が青野ヶ原演習場を接収し、実弾射撃場として使用しました。
保安隊時代
1952年（昭和27年）：保安隊が発足し、アメリカ軍との共同使用が始まりました。
陸上自衛隊時代
1954年（昭和29年）：陸上自衛隊が発足しました。
1956年（昭和31年）：陸上自衛隊の専用演習場として使用が開始されました。この際、第3管区隊（現在の第3師団）の演習場として整備されました。
1972年（昭和47年）：「第4次防衛整備計画」により、第8高射特科群の新編が決定しました。
1974年（昭和49年）：防衛庁が青野ヶ原演習場内に新しい駐屯地を開設することを決定しました。
陸上自衛隊青野原駐屯地
1976年（昭和51年）：青野原駐屯地が新設され、第8高射特科群が新編されました。また、第331、332、333高射中隊と第308高射搬送通信中隊、第309高射中隊（下志津駐屯地から移駐）が編成されました。
2004年（平成16年）：第109高射直接支援隊が廃止され、中部方面後方支援隊第302高射直接支援中隊が新編されました。
2010年（平成22年）：第331高射中隊が第338高射中隊に改編されました。
2011年（平成23年）：第332高射中隊が第339高射中隊に改編されました。
2012年（平成24年）：第309高射中隊が廃止され、第333高射中隊が第340高射中隊に改編されました。
2015年（平成27年）：第343高射中隊が新編され、会計隊の改編に伴い、第434会計隊が廃止され、第352会計隊青野原派遣隊が配置されました。

駐屯部隊

青野原駐屯地には、以下のような部隊が駐屯しています。

中部方面隊隷下部隊
第8高射特科群
中部方面後方支援隊
第302高射直接支援中隊
中部方面会計隊
第352会計隊 青野原派遣隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第318基地通信中隊 青野原派遣隊
青野原駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
中部方面警務隊
第131地区警務隊 青野原連絡班

最寄りの幹線交通

青野原駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路：中国自動車道滝野社IC・加西IC、山陽自動車道加古川北IC、播但連絡道路花田IC
一般道：国道372号、国道175号、高砂加古川加西線、三木宍粟線、市場多井田線
鉄道：JR西日本加古川線青野ケ原駅・社町駅
港湾：姫路港（特定重要港湾）、東播磨港（重要港湾）
* 飛行場：大阪国際空港（伊丹空港）、神戸空港、播磨ヘリポート

青野原駐屯地は、地域の防衛拠点として、その歴史と役割を現代に受け継いでいます。

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