静岡県警察SRP

静岡県警察SRP（Shizuoka Riot Police）

静岡県警察SRPは、静岡県警察機動隊に所属する銃器対策部隊内の突入班を指す通称です。「Shizuoka Riot Police」の略称で、高度な専門性と特殊な装備を有しています。主な任務はテロ対策や銃器を使用した立てこもり事件などへの対応です。県内における重要港湾（清水港、田子の浦港、御前崎港）で毎年実施されるテロ対策合同訓練や、静岡県警察の年頭視閲式でその活動を確認することができます。

概要

2006年11月17日、御前崎港で行われたテロ対策合同訓練において、テロリスト制圧を担当した機動隊員が「SRP」と記されたワッペンを付けた突入服を着用していたことが、軍事専門誌で報道されました。当初は県警の特殊部隊ではないかという憶測が飛び交いましたが、後に静岡県警察機動隊の略称であることが判明しました。

SRPの主な活動部隊は、銃器対策部隊内に設置された突入班です。彼らは、テロ対策や銃器を使用した立てこもり事件への対応を任務としています。2008年1月29日には、陸上自衛隊駒門駐屯地で実施された治安出動共同実働訓練において、陸上自衛隊第34普通科連隊と共同で武装工作員の包囲・制圧訓練に参加しました。この訓練では、自衛隊との連携を通じて、より実戦的な対処能力の向上を目指しました。

装備

SRPの装備は多岐にわたり、ヘルメット、出動服、ボディアーマーなどの形状が、年頭視閲式や公開訓練ごとに異なることが多くあります。これは、状況に応じて最適な装備を選択しているためと考えられます。また、隊員はヘリコプターからのリペリング降下技術も習得しており、多様な状況に対応できる能力を備えています。

以下に主な装備を詳述します。

機関けん銃: H&K社製のMP5Fを装備しています。公開訓練では、東京マルイのエアソフトガン「MP5-J」を使用しています。
自動式けん銃: S&W社製のM3913を装備しています。公開訓練では、S&W M4013のエアソフトガンを使用しています。
高圧放水器: 高圧で水を噴射する装置で、犯人制圧に使用します。
ヘルメット: ケブラー製のフリッツ型黒色ヘルメットを使用しています。2008年の合同訓練では、防弾仕様のフェイスシールドを装着していました。公開訓練でフェイスシールドを装着していない場合は、目を保護するゴーグルやサングラスを装着しています。2010年にはABS樹脂製のヘルメットの使用も確認されています。
アサルトスーツ: 灰色の突入服を着用します。
防弾ベスト: 頸部や下腹部を保護する防弾プレートが取り付けられており、左胸には緑色で「SRP」と記されています。
タクティカルベスト: 無線機や予備弾倉入れ（右側にけん銃用、左側にMP5用）が取り付けられています。頸部を保護するための「襟」も付いています。
出動服: 一般の機動隊員が着用する紺色の出動服と、灰色の出動服の2種類があります。以前は灰色が多く用いられていましたが、2011年の年頭視閲式では紺色の出動服が着用されました。

また、公開訓練では、特型警備車や特型遊撃車などの特殊車両も使用されています。

関連項目

機動隊
銃器対策部隊

SRPは、高度な訓練と装備を駆使して、静岡県民の安全を守るために日々活動しています。

もう一度検索