面白山信号場

面白山信号場の詳細

面白山信号場（おもしろやましんごうじょう）は、山形県山形市山寺面白山に位置し、東日本旅客鉄道（JR東日本）の仙山線に属する信号場です。この信号場は、奥新川駅から約7.7kmの地点にあり、仙山トンネル内に設置されています。全長5361mのトンネルにおいて、2本の線路が一方通行として機能しています。

信号場の構造と機能

面白山信号場は、信号が片側に配置されているため、両方の線路で同時に通行することができません。そのため、過去には約1km先にあるトンネルの山形方出口に信号扱い所が設けられていました。この位置では面白山仮乗降場として乗降が可能でしたが、今は常設の面白山高原駅が設立され、利用者のニーズに応えています。

1985年3月までは、自動閉塞やCTC（Centralized Traffic Control）化が進む前に、奥新川から面白山信号場、そして山寺までの区間では連動閉塞が利用されていました。この方式では、タブレット授受が必要ないため、列車の運行がスムーズになりました。自動閉塞やCTCの導入に伴い、信号扱い所は撤去され、運行の効率性が一層向上しました。

列車の運行と歴史

面白山信号場は、1985年のCTC化以前には、急行「べにばな」と普通列車の交換が行われていた場所でもあります。時代の変遷とともに、その役割は変わり、現在では臨時列車や業務用の列車交換に使用されることが主です。ただし、2006年3月のダイヤ改正以降、一部の旅客列車の交換も行われるようになり、さらには2023年3月には再び一部の旅客列車の交換が可能になりました。

認証と文化的意義

面白山信号場は、2014年に「仙山線鉄道施設群」の一部として、土木学会選奨土木遺産に登録されています。この群には、第二広瀬川橋梁や新川川橋梁、荒沢川橋梁といった重要な土木構造物が含まれています。また、作並駅や山寺駅の転車台、作並機関区や奥新川変電所、さらに仙山隧道とともに、交流電化発祥地の記念碑も位置しています。

歴史的背景

面白山信号場は、1937年（昭和12年）11月10日に開業し、長い歴史を有しています。1987年4月1日の国鉄分割民営化により、JR東日本の信号場として運営されるようになりました。

周辺の施設

面白山信号場は、隣接する奥新川駅と面白山高原駅との間に位置しており、仙山線の運行の要所となっています。利用者にとって便利な位置にあり、歴史ある運行施設として、今もなお重要な役割を果たしています。

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