音羽美子

音羽美子

音羽美子（おとわ よしこ、1932年7月6日 - ）は、昭和時代に活躍した日本の女優、歌手です。本名は久米 和子（くめ かずこ）、旧姓は小野田。東京で生まれ、三輪田学園高等学校を卒業後、芸能界へ足を踏み入れました。

経歴

高校卒業後、音羽美子は歌手を目指し、1953年に映画「魚河岸の石松」でデビューを果たします。この映画の挿入歌「花の命は短いものよ」を歌い、その歌声は多くの人々の心に響きました。

1955年からは、楠トシエ、桜京美と共にNHKの長寿番組「お笑い三人組」に出演し、お茶の間の人気者となります。彼女たちの軽妙な掛け合いとユーモラスな演技は、高度経済成長期の日本を明るく照らしました。

映画女優としても、「坊ちゃん天国」や「落語天国紳士録」などに出演。また、実兄である小野田嘉幹が監督した「俺は都会の山男」や「お笑い三人組」シリーズにも出演し、その才能を発揮しました。

現在は芸能界を引退しているようですが、彼女の作品は今もなお多くの人々に愛され続けています。

親族

音羽美子の家族は、芸能一家としても知られています。

長兄：小野田嘉幹（映画監督）
次兄：平田昭彦（俳優）
義姉：三ツ矢歌子（女優、小野田嘉幹の妻）
義姉：久我美子（女優、平田昭彦の妻）
夫：久米昭二（NHKのディレクター）
岳父：久米正雄（作家、夫の父）

主な出演作品

映画

魚河岸の石松（1953年、東映）
坊ちゃん天国（1957年、東映）
落語天国紳士録（1960年、東映）
俺は都会の山男（1961年）
お笑い三人組 泣き虫弱虫かんの虫（1961年）
お笑い三人組 怪しい奴にご用心（1961年）

テレビ

お笑い三人組（1956年～1966年、NHK）
第12回NHK紅白歌合戦（1961年）- 応援ゲスト
午後は○○おもいッきりテレビ（日本テレビ）
火曜サスペンス劇場「地底の殺意」（1983年7月5日、日本テレビ）

音楽

シングル

花の命は短いものよ（東映映画「魚河岸の石松」主題歌）
夢を呼ぶ窓（キングレコード）
東京ジプシー／カムイの舟が来る（東芝音工、B面は峰悠二）
おしあわせ節／恋のラーメン娘（東芝音工、A面は牧伸太郎）

音羽美子は、その多才な才能と明るい笑顔で、昭和の芸能界に大きな足跡を残しました。彼女の歌声と演技は、これからも多くの人々に感動と笑顔を届けてくれるでしょう。

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