風ぐるま (千代田区)

千代田区コミュニティバス「風ぐるま」

「風ぐるま」は、東京都千代田区が運行するコミュニティバスです。日立自動車交通に運行が委託されており、千代田区では「地域福祉交通『風ぐるま』」という名称で親しまれています。バスのデザインは、千代田区の花である桜をモチーフにした可愛らしいデザインが特徴です。

歴史

「風ぐるま」のルーツは、1993年に運行を開始した「リフト付福祉タクシー」にあります。その後、1997年に「地域福祉乗合タクシー『風ぐるま』」としてスタートし、2016年1月4日に現在のコミュニティバス「地域福祉交通『風ぐるま』」へと移行しました。福祉タクシーから始まったという経緯から、当初は高齢者や障害者、子育て世代などの利用を想定していましたが、現在は区民だけでなく誰もが利用できる乗合バスとして運行しています。

運行

「風ぐるま」は、千代田区内を4つのルートで循環運行しています。全ルートが日立自動車交通に委託されており、運行を担当する千代田営業所は千代田区役所内にあります。ここでは「風ぐるま」のオリジナルグッズも販売されています。

運行ルート

• - 麹町ルート
• - 秋葉原ルート
• - 富士見・神保町ルート
• - 内神田ルート

これらのルートは、月曜から土曜にかけて、千代田区役所を起点とした8の字型で運行しています。これにより、連続しての乗車が可能となっています。しかし、日曜・祝日には8の字型運行は行われず、連続乗車はできません。また、障害者福祉センター「えみふる」へは停車しません。

運賃と乗車券

運賃は小学生以上一律100円で、PASMOやSuicaなどの交通系ICカードも利用できます。ICカードを利用すれば、90分以内であれば他のルートに無料で乗り継ぎが可能です。また、普通定期券のほかに、区民向けの割引制度である「風ぐるま区民パスポート」も利用できます。

車両

現在の車両は、小型ノンステップバスの日野・ポンチョが使用されています。車内は全席優先席で、24名が乗車できます。車両点検時には、日立自動車交通の一般塗装の車両が代走することがあります。

過去の車両

以前は、トヨタ・ハイエースが使用されていました。乗合タクシー時代には、ルート上であれば危険な場所を除いてどこでも降車することができました。

その他

• - バスロケーションシステムが導入されており、バスの現在位置をリアルタイムで確認できます。
• - 年末年始は全ルート運休となります。
• - 運行時間は、おおむね8時30分から18時30分です。

リフト付福祉タクシー

「風ぐるま」には、リフト付き福祉タクシーもあり、予約制で利用可能です。車いすの利用者や公共交通機関の利用が難しい方が対象で、千代田区内であればどこでも乗降できます。運賃は中型タクシーのメーター料金に準じます。予約は利用日の1ヶ月前から前日まで、日立自動車交通へ行う必要があります。

まとめ

千代田区の「風ぐるま」は、区民の生活に欠かせない交通手段として、地域に密着した運行を続けています。コミュニティバスとしての利便性だけでなく、福祉タクシーとしての側面も持ち合わせており、多様なニーズに応える公共交通機関として、これからも区民に寄り添っていくことでしょう。

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