飛騨酪農農業協同組合

飛騨酪農農業協同組合（ひだらくのうのうぎょうきょうどうくみあい）

飛騨酪農農業協同組合は、かつて岐阜県高山市に拠点を置いていた酪農専門の農業協同組合です。飛騨地域（高山市、下呂市、飛騨市、大野郡白川村）の酪農家によって組織・運営されていました。

概要

「飛騨牛乳」のブランドで牛乳や乳製品を製造・販売し、地域住民に親しまれていました。しかし、2009年に移転した工場の建設費などが経営を圧迫。債務超過に陥り、返済の見込みが立たなくなったため、2024年10月の理事会で解散が決定しました。2025年3月20日に全ての生産を終了し、同月末をもって組合を解散しました。

沿革

1929年（昭和4年）：大野郡大八賀村大字三福寺（現在の高山市）に三福寺牛乳販売購買利用組合が設立。
1936年（昭和11年）：三福寺牛乳販売購買利用組合、飛騨牛乳、山田滋養舎の三社が合名会社として、斐太中央ミルクプラントを設立。
1937年（昭和12年）：高山市神田町にミルクプラントが完成。
1945年（昭和20年）：飛騨牛乳販売購買利用組合が設立。
1949年（昭和24年）：飛騨酪農農業協同組合が設立。
1965年（昭和40年）：高山市岡本町に新工場が完成し、移転。
1996年（平成8年）：吉城郡神岡町の神岡酪農農業協同組合と合併。
1998年（平成10年）：益田郡下呂町（現・下呂市）の益田酪農農業協同組合と合併。益田酪農農業協同組合の工場を下呂工場とする。
2004年（平成16年）：下呂工場を閉鎖。
2006年（平成18年）：「飛騨牛乳」が地域団体商標として登録。
2009年（平成21年）：現在地に工場が完成し、移転。
2025年（令和7年）3月20日：生産を終了。
2025年（令和7年）3月末：同農協を解散。

主な商品

飛騨牛乳
飛騨高原牛乳
飛騨ヨーグルト
飛騨アイスクリーム
飛騨ミルクプリン
加工乳・乳飲料（飛騨コーヒー、飛騨オレンジ、飛騨パインなど）
バター
生クリーム

関連項目

日本の専門農業協同組合一覧
全国乳業協同組合連合会
全国農協乳業協会

外部リンク

* 飛騨酪農農業協同組合

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