飛鳥井雅俊

飛鳥井雅俊（あすかい まさとし）は、寛正3年（1462年）に生まれ、大永3年4月11日（1523年5月25日）に没した、室町時代後期から戦国時代にかけての公卿・歌人です。飛鳥井雅親の子として生まれました。

飛鳥井家は代々、和歌や蹴鞠を家職としており、雅俊もその家職を継承し、足利将軍家の和歌・蹴鞠の師範を務めました。その技量は高く、地方の武人にも指導を行うほどでした。特に周防の大内氏とは親交が深く、文化的な交流を通じて関係を深めていました。

学問にも熱心で、父である雅親の講釈を『古今栄雅抄』としてまとめました。これは、当時の文化や学問の理解を深める上で貴重な資料となっています。

雅俊は、その才能と実績から、永正12年（1515年）には権大納言に任じられ、永正14年（1517年）には正二位に叙せられました。これは、公卿としての地位を示すものであり、彼の社会的な評価の高さを示しています。

歌人としても才能を発揮し、家集として『園草』や『飛鳥井雅俊卿集』などを残しました。これらの歌集は、彼の豊かな感性と卓越した歌の才能を今に伝えています。法名は敬雄。

系譜
父：飛鳥井雅親（1417-1491）
母：不詳
妻：善法寺享清の娘
男子：飛鳥井雅綱（1489-1571）
生母不明の子女
男子：行雅 - 浄名坊、阿闍梨

飛鳥井雅俊は、公卿として、歌人として、文化人として、多岐にわたる分野で活躍し、室町時代の文化隆盛に貢献しました。彼の残した功績は、今日においても高く評価されています。

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