飯沼守

飯沼 守について

飯沼守（いいぬま まもる、1888年11月25日 - 1978年3月21日）は、日本の陸軍軍人で、最終的には陸軍中将の地位にあった著名な人物です。愛知県の名古屋で生まれ、陸軍士官学校を卒業後、日本陸軍でのキャリアをスタートさせました。

早年期と教育背景

飯沼は、尾張藩士である飯沼端の長男として誕生しました。彼は名古屋明倫中学（現在の愛知県立明和高等学校）を卒業し、その後名古屋陸軍地方幼年学校及び中央幼年学校で学びました。1909年には陸軍士官学校（第21期）を卒業し、同年12月に陸軍歩兵少尉に任官し、歩兵第51連隊に配属されました。

陸軍での経歴

飯沼はその後、1919年に陸軍大学校（第31期）を卒業し、歩兵第51連隊の中隊長に就任しました。1920年8月からは陸軍運輸部員としての職務をこなし、その後は第20師団の参謀や参謀本部部員としての役割も果たしました。1925年には陸軍歩兵少佐に昇進し、1927年には隊長へと昇格しました。

以降、彼は陸軍歩兵学校の教官として指導にあたるとともに、陸軍歩兵中佐、そして大佐に昇進していきました。1934年には近衛歩兵第2連隊の長や陸士本科生徒隊長を務め、1937年には少将に昇進し、陸軍予科士官学校の幹事に任命されました。

戦争とその後

1937年、飯沼は上海派遣軍の参謀長として日中戦争に投入され、第二次上海事変や南京攻略戦に参加しました。1939年には中将に昇進し、東部防衛司令部の付属職務に従事。1940年代には第110師団の長として中国に派遣されました。1942年に予備役に編入され、1945年には召集を受けて済州島に赴任し、終戦を迎えました。

戦後の1947年、飯沼は公職追放の仮指定を受けましたが、その詳細については資料に乏しい部分もあります。彼の軍人としての人生は日本の歴史の中で重要な位置を占めており、多くの出来事に関与してきました。

栄典と勲章

飯沼は数多くの位階を受け、正八位から始まり、最終的に正四位に達しました。また、1940年には紀元二千六百年祝典記念章を受章しており、その功績は日本陸軍の発展に寄与したことが伺えます。

家族

飯沼の家族には弟の飯沼守麿がおり、彼も陸軍少佐という経歴を持っています。飯沼家は、軍人一族としての伝統があり、兄弟それぞれが軍において重要な役割を担っていました。彼の生涯は日本の軍事史に刻まれ、彼の足跡は今もなお多くの歴史研究において取り上げられています。

飯沼守は1978年3月21日に惜しまれつつ他界しましたが、彼の業績は次世代に引き継がれています。

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