飯田義茂

飯田 義茂 (いいだ よししげ)

飯田義茂は、1882年12月10日に高知県で生まれ、1967年9月20日に亡くなった日本の政治家であり、衆議院議員を3期務めたほか、地域の村で町長も務めた。彼は実業家としても著名で、多くの農業関連の組織で役職を歴任するなど、地域経済の発展に大きく寄与した。

経歴

飯田氏は1897年に家族と共に北海道の常呂郡野付牛村（現北見市）へ移住し、水田を中心とした大規模な農場を運営し始めた。農業に従事しながら、地域の農業振興にも尽力し、野付牛町農会の副会長や野付牛産業組合の組合長など、様々な役職を歴任した。

北海道の農業の発展に寄与するため、北見産業組合長や北見市の農業会長、さらには北海道農業会の理事を務めた彼は、地域の信用購買販売組合連合会や製酪販売組合連合会の理事にも就任しました。加えて、北見石炭株式会社の社長や北見貨物自動車株式会社の監査役、そして北海道興農公社の監査役としても活躍しました。これらの経歴から彼は、農業や地域産業の発展に寄与する重要な役割を果たしてきました。

政治キャリア

政治の道に進んだ飯田氏は、まず野付牛町会議員として活動を開始し、その後野付牛町長に就任しました。さらに、北海道議会議員や北見市会議員としても活躍し、副議長の役割も果たしました。1946年4月には、第22回衆議院議員総選挙において旧北海道第2区から国民協同党の候補として当選し、国家の政策に携わるようになりました。以降、旧北海道第5区においても第23回及び第24回の総選挙で当選し、連続して衆議院の議席を保持しました。

その間に協同民主党国会対策委員長や改進党の顧問を務めるなど、政界においても影響力を持ち続けました。

受賞と辞任

1966年、春の叙勲において勲三等に叙され、旭日中綬章を受章しました。この勲章は彼の長年の努力と貢献が評価された証です。

飯田義茂は1967年9月20日に84歳でその生涯を終えました。彼が亡くなった日の2日後には、特旨により位記を追賜され、正五位に叙せられました。

参照文献

飯田義茂の生涯と業績については、以下の参考文献を参照しています。

• - 衆議院・参議院 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 北海道新聞社編 『北海道歴史人物事典』北海道新聞社、1993年。

彼の生涯は、地域社会の発展に尽力し、多くの人々に影響を与えるものでした。飯田義茂の歩みは、今日の農業や地域振興に関わる多くの事象に大きく寄与していると言えるでしょう。

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