館山城

館山城について

館山城は、千葉県館山市にかつて存在した日本の城です。1580年に里見義頼によって築城され、その後、里見氏の居城として利用されました。しかし、1614年に里見氏が改易されると、館山城も廃城となり、取り壊されました。その後、1781年に稲葉正明が館山藩主となりますが、城は再建されず、代わりに城の麓に館山陣屋が設けられました。

現在、城跡は城山公園として整備され、市民の憩いの場となっています。公園内には、1982年に建設された模擬天守閣があり、館山市立博物館の分館として南総里見八犬伝に関する展示が行われています。また、本館では里見氏に関する資料や館山城の遺構出土品、安房地方の歴史資料などが展示されており、歴史を学ぶことができます。

館山城の歴史

1580年、里見義頼によって館山城が築城されました。その後、里見義康が岡本城から館山城に移り、湊を伴う城として機能しました。しかし、1614年に里見氏が改易されると、館山城は廃城となり、取り壊されてしまいます。その後、1781年に稲葉正明が館山藩主となりますが、城を再建することはなく、代わりに麓に館山陣屋を構え、そこを新たな政庁としました。

城山公園と周辺施設

城山公園は、館山城跡を中心とした緑地で、市民の憩いの場として親しまれています。公園内には、模擬天守閣の他に、桜や紅葉の名所、鳥を観察できる施設などがあり、観光スポットとしても人気があります。また、標高70メートルと低い山のため、気軽に散策を楽しむことができます。

城下には、館山市立博物館の本館があり、安房地方の歴史や文化に関する資料が展示されています。また、特産品の販売や飲食ができる「里見茶屋」も併設されており、観光客に人気です。

館山市立博物館

本館：安房地方の歴史に関する資料を展示しており、里見氏に関する展示や、館山城の遺構出土品を見ることができます。また、安房地方の民家を再現した展示も楽しめます。日曜・祝日には甲冑の体験着用が可能です。
分館 館山城八犬伝博物館：南総里見八犬伝に関する資料を展示しています。
分館 渚の博物館：房総の漁業に関する資料を展示しています。

アクセス

館山城・市立博物館本館：JR内房線館山駅からバスで「城山公園前」下車、徒歩約5分。富津館山道路富浦ICから車で約20分。
* 分館 渚の博物館：JR内房線館山駅から徒歩約10分。富津館山道路富浦ICから車で約15分。

まとめ

館山城は、歴史的な価値だけでなく、美しい自然や文化にも触れることができる場所です。城山公園として整備された現在は、市民の憩いの場として、また観光スポットとして多くの人々に親しまれています。博物館では、里見氏の歴史や安房地方の文化を学ぶことができ、訪れる人々に深い感動を与えています。

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