香呂駅

香呂駅の概要

香呂駅（こうろえき）は、兵庫県姫路市香寺町中屋にある西日本旅客鉄道（JR西日本）の播但線に属する駅です。この駅は、1894年の開設以来、少なくとも129年間にわたり地域住民に支えられながら、交通の要所としての役割を果たしてきました。

歴史

香呂駅は、1894年7月26日に播但鉄道の姫路駅と寺前駅の間で開業し、同時に旅客と貨物の取扱を開始しました。1903年に山陽鉄道に営業譲渡され、その後、1906年の国有化により国鉄の駅となりました。さらには1909年に播但線に分類されることになります。

1980年代には貨物取扱が廃止され、1987年に国鉄の分割民営化に伴い現在のJR西日本に属することとなりました。近年では、2016年にICカード「ICOCA」の利用が始まった他、駅前広場の整備も進められました。

駅の構造

香呂駅は、単式ホームが2面、上下本線を有する地上駅で、駅舎は木造です。駅舎は1番のりば側に位置し、2番のりばとは跨線橋で接続されています。駅舎は1894年に建設され、兵庫県内でも特に古い駅舎の一つとされています。

配線は1番のりばを上下本線として使う1線スルー方式を採用しており、特急列車である「はまかぜ」は両方向とも1番のりばを通過します。普段の運行については、停車列車も加速度的な行違いがない場合、両方向とも1番のりばに停車する形になっています。

現状では、豊岡駅が管理する無人駅となっており、自動改札機は設置されていませんが、ICカード専用の簡易改札機は使用可能です。

利用状況

香呂駅の近年の平均乗車人員は一定の流動性を保ちながら推移しており、地域の生活基盤として重要な役割を担っています。特に朝夕の通勤時間帯には、周辺住民の利用が目立ちます。公共交通機関としての機能を維持するため、バス路線も運行されており、姫路駅や福崎駅へ向かう便があります。

駅周辺

駅周辺には、姫路市役所の香寺事務所や市立図書館、さらには日本玩具博物館などの文化施設が点在しています。また、香寺民俗資料館や香寺郵便局もあり、地域の歴史や文化に触れることができる環境が整っています。公共の交通機関が発達している為、地域住民が様々な娯楽や教育施設にアクセスしやすくなっています。

香呂駅は、歴史的な魅力だけでなく、地域の生活に密着した大切な交通拠点として、今後も重要性を増していくことでしょう。

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