香川愛生とふたりで将棋

香川愛生とふたりで将棋

『香川愛生とふたりで将棋』は、シルバースタージャパンから2020年10月30日に発売されたコンピュータ[[将棋]]ソフトです。女流棋士である香川愛生がゲーム内に登場し、プレイヤーは彼女とペアを組んで将棋を指す「ペア[[将棋]]」モードが大きな特徴です。

概要

本作は、シルバースタージャパンの『銀星将棋』シリーズをベースに、様々なアイデアが盛り込まれています。当時、香川愛生が代表取締役社長を務めていた株式会社AKALIが初めて手掛けたソフトであり、ゲームクリエイターの蛭田健司も代表取締役として名を連ねています。香川愛生が企画・原案・出演を担当し、蛭田健司がプロデュースを務めました。

2人が将棋ゲームを作りたいという構想は、起業前の2016年から存在していました。2017年に開催されたゲーム開発者向けのイベント「CEDEC 2017」では、2人で登壇し、将棋ゲームのアイデアについて語っています。開発は2019年の夏頃から本格的に始まり、約1年の期間をかけて完成しました。

ペア[[将棋]]モードには、香川愛生の「私と一緒に将棋を楽しみ、強くなる」というコンセプトが反映されています。彼女は、2017年にAIが名人に勝利した出来事などをきっかけに、将棋とAIの関係について深く考えるようになり、AIを活用しつつ人と遊ぶことの面白さをゲームに取り入れたいと考えました。

ゲームモード

本作には、以下のゲームモードが搭載されています。

通常対局: コンピュータとの対局や人間同士の対局を行うモードです。対局中は、「まった」やヒント表示、形勢グラフの閲覧が可能です。棋譜データの読み込み・再生・再開機能も備わっています。
将棋道場: 個性豊かなキャラクターを相手に対局するモードです。各キャラクターは、それぞれ得意な戦法を持っています。
ペア[[将棋]]: プレイヤーと香川愛生がペアを組み、将棋道場のキャラクター2人組と対局するモードです。対局前後の会話イベントや、香川愛生に代わりに指してもらう機能もあります。
将棋教室: 香川愛生が将棋のルールや戦術を解説する動画を閲覧できるモードです。動画の合間には、三択問題が出題されます。
詰将棋: 詰将棋の問題に挑戦するモードです。全100問が用意されています。

対局相手

初期状態で選択できるのは売店の店員と道場の少年のみで、ペア[[将棋]]モードで勝利するごとに、新たな対局相手が追加されます。

売店の店員: 美濃囲い、向かい飛車を得意とする、将棋道場の売店の女性店員です。おっとりとした性格で、ペア[[将棋]]モードでプレイヤー側が勝利すると、香川愛生に「番長」と揮毫された扇子を勧めます。
道場の少年: 横歩取り、森下システムを得意とする、将棋道場の少年です。生意気な性格で、香川愛生に「どこかで見たような…」と言われています。
将棋アイドル: 角換わり、藤井システムを得意とする、将棋の普及活動を行う女性アイドルです。「あなたのハートに頭金」がキャッチフレーズです。
ラノベ作家: 四間飛車、相掛かりを得意とする、将棋を題材としたライトノベル作家です。香川愛生もファンを公言しています。
将棋実況者: ひねり飛車、居飛車穴熊を得意とする、オンライン将棋の対局動画を配信する女性実況者です。香川愛生に「どこかで見たような…」と言われています。
アナスタシア: 矢倉、居飛車を得意とする、プロ参加の棋戦に出場する女子小学生です。愛称はアーニャ。漫画『永世乙女の戦い方』からのゲストキャラクターです。
早乙女香: 中飛車、三間飛車を得意とする、女流棋士の女子高校生です。将棋道場で最強の実力者で、漫画『永世乙女の戦い方』からのゲストキャラクターです。
香川愛生: 全ての戦法を得意とします。ペア[[将棋]]モードで全ての対局に勝利すると解禁され、将棋道場モードで対局相手として選択可能になります。

受賞

第35回Vectorプロレジ大賞 ゲーム・アミューズメント部門賞

関連項目

* りゅうおうのおしごと! - ゲーム化の際に本作とのコラボレーション企画が行われました。

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