香川県道・徳島県道3号志度山川線

香川県道・徳島県道3号志度山川線について

香川県道・徳島県道3号志度山川線は、香川県さぬき市の志度から始まり、讃岐山脈の女体山を越えて徳島県吉野川市の山川町に至る主要地方道です。この道は単なる県道にとどまらず、四国八十八箇所霊場巡りの重要な遍路道でもあります。具体的には、志度寺から長尾寺、そして大窪寺へと至る参拝の道の一部として、多くの巡礼者に利用されています。

遍路道としての重要性

遍路道としての特性は、志度山川線が巡礼の終盤を結びつける結願の道として機能する点にあります。このため、香川側には巡礼者が休憩できる四阿（あずまや）が点在しており、訪れる人々にとって重要な休息スポットとなっています。

路線の概要

志度寺交差点を起点に、さぬき市の志度および長尾地区の平野部分を南へ進むこの道路は、前山ダム近隣から山道に切り替わります。ここでは鴨部川に沿った急カーブが続くため、自動車の通行には注意が必要です。特に、多和駐在所前で国道377号と合流した後、しばらくの距離を進んだ後に再度県境へ向かう際には整備不良な区間があり、その部分では道幅が狭くなります。

109峠

この道の中でも特に「109峠」と呼ばれる区間は、未舗装で道幅も狭く、車両の通行が困難であることが知られています。この区間には自動車通行不能の看板が立てられ、実際に通行することが非常に難しい状況になっています。「109峠」という名称は、この峠を開通させるために民生協力を行った陸上自衛隊第109施設大隊に由来しています。

路線データ

香川県道・徳島県道3号志度山川線は、香川県内で22.588 km、徳島県内で18.597 kmの合計41.185 kmの距離を持つ道路です。特に、香川県道の部分は整備が進んでいますが、徳島県道の一部には整備が不十分な区間も見受けられます。

歴史

この道路の歴史は1972年にまで遡ります。当初は香川県道・徳島県道104号として認定され、その後1976年に現在の志度山川線として統合されました。1993年には、主要地方道としての地位を確立しました。

主要な交通路

沿線には、さぬき市の造田宮西交差点から長尾名交差点まで、都市計画道路新志度脇線の一部に指定されている区間も含まれています。さらに、香川県道37号三木津田線や、国道377号との重複区間もあります。

周辺の施設

沿線には、長行池やJR高徳線のオレンジタウン駅、前山ダムといった観光スポットが点在しています。また、道の駅ながおは観光客にとって人気の場所の一つです。これにより、多くの人々がこの道を利用している様子が伺えます。

香川県道・徳島県道3号志度山川線は、地元の人々だけでなく、四国八十八箇所巡礼を目指す人々にとっても特別な意味を持つ重要な道なのです。

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