高井戸公園

高井戸公園について

高井戸公園（たかいどこうえん）は、東京都杉並区久我山に位置する都立公園です。その広大な面積は13.7ヘクタールにも及び、杉並区内では最大の規模を誇ります。この公園は、単なるレクリエーションの場としてだけでなく、災害時には防災拠点としての役割も果たすことが期待されています。

公園の概要

高井戸公園は、1957年に運動公園として都市計画が決定されました。計画地にはかつて、王子製紙富士見ヶ丘グラウンド、国立印刷局久我山運動場、NHK富士見ヶ丘運動場の3つの施設が存在していましたが、長年にわたり具体的な整備は進んでいませんでした。そのため、公園の南西部には住宅街が形成されるという状況も見られました。しかし、2011年の東日本大震災を契機に、防災公園の必要性が改めて認識され、高井戸公園は優先整備地区に指定されました。2013年には整備計画が答申され、本格的な整備が開始されました。

都市計画上、高井戸公園は神田川の北側に位置する京王電鉄富士見ヶ丘検車区の大部分も計画範囲に含まれています。しかし、当面は神田川の南側のみが整備範囲とされ、北側は芝生ゾーン、南側はスポーツゾーンとして整備が進められています。公園の周辺には高井戸インターチェンジがあり、交通の便も良いのが特徴です。

公園の歴史

高井戸公園の歴史は、1942年に防空緑地として位置づけられたことに始まります。その後、1957年に都市計画が決定され、公園としての整備が計画されました。しかし、具体的な整備は長らく進まず、2015年になってようやく着工されました。2020年6月には北地区東側園地が、2021年6月には北地区西側園地がそれぞれ開園し、2022年8月には南地区東側園地が開園しました。さらに、2023年8月には杉並区立富士見丘小学校と隣接する場所に、小学校校庭と兼用の杉並区立富士見丘多目的広場が開設され、9月には南地区の一部が追加開園し、球技場（サッカー・ラグビー場）の使用が開始されました。同年11月には南地区の追加開園とサービスセンターの移転が行われ、現在も整備が進められています。

今後の展望

高井戸公園は、2022年度から2024年度にかけて、南地区の開園が順次予定されています。これにより、公園の利便性はさらに向上し、地域住民の憩いの場としての役割がより一層期待されます。この公園は、都心にありながらも緑豊かな空間を提供し、地域住民の生活に潤いを与える重要な存在となっています。

関連施設

公園の近隣には、NHK富士見ヶ丘クラブハウスや五式十五糎高射砲など、歴史的な建造物や施設も存在しています。

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