高月ことば

高月ことばについて

高月ことば（たかつき ことば、1921年7月30日 - 2006年10月18日）は、日本の優れた作詞家として多くの楽曲を生み出しました。本名は-辞（-ことば）であり、彼の名は日本の音楽界に深く刻まれています。特に有名なのは渡哲也の『東京流れ者』（1965年）や、白根一男の『はたちの詩集』（1961年）、木立じゅんの『484のブルース』（1968年、補作詞）など、多彩なジャンルの楽曲で知られています。

人物・来歴

高月ことばは1921年、大正10年に愛媛県宇和島市で誕生しました。1955年には作詞家の清水みのるに師事し、本格的に作詞家としての道を歩み始めました。その後、彼は東芝レコードにて「専属作詞家第1号」に任命され、音楽業界での地位を確立しました。さらにテイチクレコードを経て、フリーランスの作詞家として活動を展開。

彼は日本音楽著作権協会（JASRAC）や日本作詩家協会で評議員を務め、その音楽業界における発言力を高めていきました。高月ことばの歌詞は、情感豊かでありながらも聴く人の心に深く響くもので、多くのアーティストに愛されてきました。

2006年10月18日、彼は胃がんにより岡山県倉敷市の病院で内、84歳の生涯を閉じました。晩年は玉野市に住んでいた高月は、音楽に対する情熱を失うことなく、長い間影響を与え続けました。

主な作品

高月ことばは数多くの著名なアーティストのために作詞を手がけ、その幅広いスタイルが評価されました。主なディスコグラフィには、以下のような楽曲があります：

• - 大木実『君は小島の磯椿』（1956年）
• - 仲代達矢『男の涙』（1958年）
• - 春日八郎『他国の酒場』 （1959年）
• - 白根一男『はたちの詩集』（1961年）
• - 渡哲也『東京流れ者』（1965年）
• - 久美悦子『アリューシャン小唄』（1965年）
• - 木立じゅん『484のブルース』（1968年、補作詞）
• - 太子乱童『愛の絶唱』（1971年）
• - 山田仁『山チャン音頭』（1972年、補作詞）…サントリービール「純生・若さだよ山ちゃん！」CMソング
• - 島津亜矢『一本刀土俵入り』（1992年）
• - 中村美律子 ・杉良太郎『瞼の母』（ペンネーム・坂口ふみ緒）

高月ことばの歌詞は、日本の音楽シーンに欠かせない要素となり、今もなお多くのアーティストに影響を与え続けています。彼が手掛けた作品の数々は、日本の歌謡文化に深く根ざしており、これからも語り継がれていくことでしょう。

もう一度検索