高木貞友

高木貞友の生涯

高木貞友（たかぎ さだとも）は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将であり、旗本の一人でもあります。彼は美濃衆の東高木家の初代として知られています。

幼少期と家族背景

貞友は、高木貞久の子として生まれました。彼の父は織田信長に仕官していたため、貞友もその家系の一員として多くの戦に参加することとなります。

織田信長への仕官

貞友がその名を歴史に刻むのは、天正3年（1575年）の長篠の戦いから始まります。彼は氏家氏の一員としてこの戦に臨み、見事な武功を挙げました。その後、天正6年（1578年）には播磨国の神吉城攻めに従軍し、さらなる経験を積んでいきます。

本能寺の変とその後

天正10年（1582年）、織田信長の死を受けて、貞友は信長の子、織田信孝に仕えることとしました。しかし、信孝の自殺によって彼は故郷である駒野に隠遁。天正12年（1584年）には羽柴秀吉からの誘いを固辞し、母を証人に織田信雄に仕官する道を選びました。

小牧・長久手の戦い

この時期、多くの戦闘に従事した貞友は、小牧・長久手の戦いにも参戦しています。彼は加賀野井城や竹ヶ鼻城の攻めに加わり、自身の城である駒野城を守りました。この戦いには彼の知恵と勇気が試された瞬間でした。

文禄の役と朝鮮半島での戦

天正18年（1590年）の小田原征伐に参加した後、彼は文禄元年（1593年）に文禄の役で朝鮮に渡海します。そこで明軍と対峙し、再び軍功を挙げました。このように、貞友は常に戦場で自らの実力を試す機会を見出していました。

徳川家康のもとでの活動

慶長2年（1597年）には徳川家康に仕官し、その後上総国に土地を与えられます。さらに慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いでは、東軍の先鋒として美濃国と尾張国の案内役を務め、軍功を認められて美濃石津郡に加増転封されました。

大坂の陣での活躍

1614年には大坂冬の陣において枚方に布陣し、翌年の夏の陣では平野での戦闘で敵の首を取るなど、その名声は高まりました。この他にも、幕政においては駿府城や二条城の普請の奉行を務めるなど、さまざまな役職を歴任しました。

家族事情

貞友は当初、今村貞長を婿養子として迎え入れましたが、その後に離縁し、結果として孫の貞次が養子となって家を継承しました。家族の変遷も彼の人生において重要な要素と言えるでしょう。

以上が、高木貞友の波乱に満ちた生涯とその業績です。彼の名は、戦国時代の武将として今も語り継がれています。

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