高松市道丸亀町栗林線とは？意味をやさしく解説

高松市道丸亀町栗林線

香川県高松市の市道である高松市道丸亀町栗林線は、高松市丸亀町を起点とし、南へ進んで同市栗林町三丁目に至ります。路線番号はA0261が付与されています。

この市道の特徴は、その大部分が総延長日本一を誇る「高松中央商店街」のアーケード区間によって構成されている点にあります。そのため、路線の大半は歩行者および自転車の通行を優先する形態となっており、自動車が通行可能な区間は、藤塚町から栗林町にかけての南側の一部区間に限られています。

アーケード区間は、日本国内でも珍しく、自動車の進入が禁止されているにもかかわらず自転車の通行を認めている商店街の一つです。特に平日の雨天時などには、通勤・通学で多くの自転車が行き交う光景が見られます。これは「自転車王国」とも称される高松の日常を象徴するシーンとして、メディアの資料映像などで取り上げられることもあります。ただし、買い物客で賑わう休日の日中（12:00から19:00）には、自転車の通行が禁止されています。さらに、路線の起点側にあたる丸亀町商店街の部分では、2012年4月の試験的な導入を経て、同年7月からは終日自転車通行禁止となりました。

歴史的に見ると、路線の起点には江戸時代に讃岐国内の各地と高松城を結んでいた五街道の全てが集まる起点であった常磐橋が存在していました。本市道は、そこから南へと延びる旧琴平街道と仏生山街道のルートの一部を受け継いでいます（これらの旧街道は現在の栗林町で分岐していました）。

藤塚町から終点までの区間はアーケードが無く、自動車の通行が可能な2車線道路となります（ただし大型車は通行止め）。この区間も「栗林本通り商店街」として商店が並んでいますが、歩道が整備されていません。そのため、歩行者が多い特性から、自動車が歩行者を避ける際にしばしば対向車線へはみ出して走行せざるを得ない状況が発生しています。にもかかわらず、この区間の制限速度は40km/hに設定されており、特に歩行者や自転車が多く、また停車車両なども見られる昼間においては、実質的に制限速度での走行は困難な状況です。

路線データ

起点: 香川県高松市丸亀町15番地1（北部三町ドーム、市道片原町沖松島線との交点）
終点: 香川県高松市栗林町三丁目257番地1（栗林町交差点、香川県道160号高松港栗林公園線との交点）
総延長: 1.8km
実延長: 総延長に同じ（重複区間はありません）
幅員:
起点から菊池寛通りまで：8m
菊池寛通りから終点まで：11m
車線数: アーケード区間は車線無し、非アーケード区間は2車線
最高速度: 40km/h
通行規制:
起点（北部三町ドーム）から丸亀町（国道11号との交点）まで：歩行者専用道路（終日自転車通行禁止）
南新町（国道11号との交点）から田町（市道馬場田町線・市道多賀町藤塚町線との交点、アーケード終点）まで：自転車歩行者専用道路
このうち、南新町（国道11号との交点）から南新町（南部三町ドーム）までの区間は、休日（土曜日・日曜日・祝日）の12:00から19:00までは自転車通行禁止となります。

都市計画道路としての位置づけ

高松市道丸亀町栗林線は、その全線が都市計画道路として指定されています。都市計画上の路線名も市道名と同じく「丸亀町栗林線」です。（都）丸亀町栗林線は、本市道の全区間と、市道兵庫町丸の内線のうち北部三町ドームから香川県道159号高松港線までの区間から構成されます。この指定は、1946年 6月5日付の戦災復興院告示第39号によって行われました。その後の車線数や名称の変更などを経て、最終的な決定日は1979年 1月9日、最終告示は2004年 5月17日付の高松市告示第325号となっています。

沿線施設

路線の沿線には、高松市の中心商業地を形成する様々な施設が立地しています。

高松中央商店街（丸亀町、南新町、田町、栗林本通りなど）
丸亀町壱番館、弐番館、参番館、丸亀町グリーン
四国銀行高松支店
ダイワロイネットホテル高松
百十四銀行高松支店（旧本店）
新生銀行タカマツ支店（旧高松支店、現在は本店ブランチインブランチ）
中国銀行高松支店
宮脇書店本店
岩佐佛喜堂本店
三菱UFJ信託銀行・三菱UFJモルガン・スタンレー証券高松支店
阿波銀行高松支店
マルヨシセンター本店
マクドナルド高松店（かつて四国第1号店として開店し、2010年に閉店）
スーパーホテル高松・田町
百十四銀行田町支店
マルナカ田町店（旧本店）
高松栗林郵便局
高松信用金庫栗林支店

愛称・通称

沿線の各商店街の名称が、そのまま市道の一部の通称として親しまれています。

丸亀町商店街（丸亀町通り）
南新町商店街（南新町通り）
田町商店街
栗林本通り商店街

高松市道丸亀町栗林線