高滝ダム

高滝ダム

高滝ダムは、千葉県市原市にある養老川に建設された県営の多目的ダムです。ダムによって形成された人造湖は高滝湖と呼ばれ、周辺地域の人々に親しまれています。

歴史

房総半島を流れる養老川は、かつて度々氾濫を起こし、流域に甚大な被害をもたらしていました。抜本的な河川改修が求められる中、京葉工業地帯の発展に伴う人口増加に対応するため、利根川以外の河川からの水源確保も必要となりました。そこで、多目的ダムの建設計画が立案されたのです。

1958年（昭和33年）に建設候補地が選定され、1970年（昭和45年）4月から実施計画調査が開始されました。1974年（昭和49年）4月には建設事業が始まり、調査開始から20年の歳月を経て、1990年（平成2年）4月に完成しました。

年表

1986年（昭和61年）12月21日 - 安全祈願祭が執り行われました。
1987年（昭和62年）11月14日 - 定礎式が実施されました。
1989年（平成元年）11月28日 - ダムに水を貯めるたん水式が行われ、貯水が開始されました。
1990年（平成2年）10月12日 - 完工式が盛大に開催されました。
1993年（平成5年）6月3日 - ダムからの給水が開始されました。
1995年（平成7年）11月1日 - ダムの敷地内にある「水と彫刻の丘」展示棟が開館しました。

特徴

高滝ダムは、堤高24.5メートルの重力式コンクリート[[ダム]]です。堤頂長は379メートルと長く、堤体積が総貯水容量と比較して小さいため、効率的な貯水が可能となっています。ダムのコンクリート打設工事では、ベルトコンベヤ工法が採用されました。この工法は、堤高が低く幅広のダム形状に適しており、小平ダム（北海道）と並び初期の事例であり、本州では初の採用例となりました。

周辺施設

ダムに隣接して高滝ダム記念館が建てられており、ダムの歴史や役割について学ぶことができます。また、ダム湖周辺にはレストランや水生植物園があり、訪れる人々の憩いの場となっています。高滝湖では、ブラックバス釣りや冬季のワカサギ釣りなどが楽しめます。貸しボートも利用可能です。

周辺の道路・鉄道

千葉県道173号南総月出線
千葉県道168号鶴舞馬来田停車場線
千葉県道81号市原天津小湊線
小湊鉄道線 高滝駅
市原湖畔美術館
首都圏中央連絡自動車道 高滝湖パーキングエリア

アクセス

車

高速道路を利用する場合は、首都圏中央連絡自動車道（圏央道）の市原鶴舞インターチェンジが最寄りです。インターチェンジから県道168号を経由して約2kmで到着します。

公共交通機関

公共交通機関を利用する場合は、小湊鉄道線高滝駅が最寄りの駅です。駅からダムまでは約1.6kmで、午前9時から午後4時までは駅レンタサイクル「100円チャリ」を利用できます。駅の裏手の坂道を上ると高滝湖・高滝湖畔美術館方面へ、反対方向へ行くとダム堤体・高滝ダム記念館方面へとアクセスできます。

脚注

出典

広報資料・プレスリリースなど一次資料

関連項目

ダム
日本のダム - 日本のダム一覧
多目的ダム - 日本の多目的ダム一覧
コンクリート[[ダム]] - 重力式コンクリート[[ダム]] - 日本の重力式ダム一覧
都道府県営ダム
人造湖 - 日本の人造湖一覧

外部リンク

ダム便覧'>高滝ダム - ダム便覧
* 千葉県'>高滝ダム - 千葉県ホームページ

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