高野龍神国定公園

高野龍神国定公園

高野龍神国定公園は、和歌山県と奈良県にまたがる山岳地帯に位置する国定公園です。1967年（昭和42年）3月23日に指定されました。

概要

公園の中心である高野山は、古くから山岳仏教の聖地として知られ、霊山として崇められてきました。一帯はコウヤマキをはじめとする常緑樹林に覆われ、マツ、スギ、ヒノキ、ツガなどが生育しています。また、落葉広葉樹林も多く見られます。かつては林業も盛んであったため、二次林も多く存在します。

公園内には、高野山と龍神温泉を結ぶ高野龍神スカイラインが走っており、ドライブやツーリングを楽しむ人々にも人気です。高野山は世界遺産にも登録されており、その歴史的価値は世界的に認められています。世界遺産登録以前から多くの参拝客を集めており、公園利用者も多いのが特徴です。

面積と関係市町村

公園の総面積は19,198ヘクタールで、和歌山県側が14,042ヘクタール、奈良県側が5,156ヘクタールを占めます。

和歌山県
田辺市
伊都郡高野町
伊都郡かつらぎ町
有田郡有田川町

奈良県
吉野郡十津川村
吉野郡野迫川村

見所

高野山: 世界文化遺産に登録された山岳仏教の聖地。多くの寺院や歴史的建造物が残されています。
高野龍神スカイライン: 高野山と龍神温泉を結ぶ全長約42kmの観光道路。稜線を縫うように走り、美しい景色を楽しむことができます。
護摩壇山: 和歌山県の最高峰。標高1,372m。山頂からは雄大な山並みを一望できます。
熊野古道 小辺路: 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部。熊野三山へと続く古道で、歴史を感じながら自然の中を歩くことができます。

自然

公園内は、豊かな自然に恵まれており、多様な動植物が生息しています。特に森林は特徴的で、コウヤマキやマツ、スギ、ヒノキなどの針葉樹と、ミズナラやブナなどの落葉広葉樹が混在しています。四季折々の美しい風景を楽しむことができ、秋の紅葉シーズンは特に多くの観光客で賑わいます。

その他

高野龍神国定公園は、豊かな自然と歴史、そして文化が融合した魅力的な場所です。ハイキングやドライブ、温泉など様々なアクティビティを楽しむことができ、多くの人々にとって癒しの場となっています。訪れる際には、自然保護への意識をもち、ルールを守って利用するようにしましょう。

脚注

高野龍神国定公園 - 和歌山県環境生活部環境政策局環境生活総務課

高野龍神国定公園 - 奈良県水循環・森林・景観環境部景観・自然環境課

関連項目

* 国定公園

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