鮎貝健

鮎貝健（あゆがい けん）は、1970年12月14日生まれの日本のマルチタレントです。東京都出身で、父親が日本人、母親がドイツ人という国際的なバックグラウンドを持ちます。弟はカートゥーン ネットワーク プロダクションズ ジャパンのプロデューサーである鮎貝義家です。

幼少期には父親の転勤に伴い、1972年から1980年までニューヨークで生活しました。帰国後、学習院高等科に進学、その後再びニューヨークへ留学しています。学習院大学法学部在学中には、音系サークル「FLYING HOUSE」に所属し、音楽活動にも熱心に取り組みました。

1993年、大学在学中に『MTV JAPAN』のビデオジョッキーとしてデビュー。当初は1週間のみの代役でしたが、その人気ぶりからレギュラー出演を果たすことになりました。1996年にはJ-WAVE『Rover Rock Garage』でラジオDJとしてのキャリアを本格的にスタートさせます。

音楽活動も精力的に行い、ロックバンド「BUMP'N GRIND」ではボーカルを担当。また、元ZEPPET STOREの柳田英輝らと「TOBYAS（トバイアス）」を結成するなど、複数のバンドで活動しています。映画『BLISTER!』ではサウンドトラックに楽曲を提供し、THE YELLOW MONKEYの楽曲『LOVE LOVE SHOW (English Version)』ではボーカル吉井和哉と共同で英詞を手がけました。さらに、織田裕二のアルバムの楽曲制作や、hide、布袋寅泰、B'zの松本孝弘といった著名な音楽家との共演やレコーディングなど、幅広い音楽活動を展開しています。

メディア出演も多岐に渡り、司会者としては『ヘビメタさん』、『ROCK FUJIYAMA』、『Freesta!』、『ROQ Hit』などの音楽番組を担当。また、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の「笑ってはいけないシリーズ」ではステージ進行役を務めました。ラジオ番組では、SBSラジオの『聴くディラン』や『鮎貝健のMUSIC CROSSOVER』、NHK-FMの『ミュージックライン』などでディスクジョッキーとして活躍し、FM802の『REAL MUSIQ』にも出演していました。

ナレーターとしての才能も高く評価されており、『JAPAN COUNTDOWN』、『ジャンクSPORTS』、『奇跡の扉 TVのチカラ』など数多くの人気番組でその声を聞くことができます。他にも、NHK-FMステーションジングルやミュージックプラザのジングル、BSフジの『First RIDE 〜Surf&Sup』など、さまざまな番組やCMでナレーションを担当しています。

俳優としても、『ブリスター!』、『メトロポリス』、『けものがれ、俺らの猿と』、『下妻物語』、『スピードマスター』、『ROBO☆ROCK』、『カンフーくん』、『小森生活向上クラブ』、『デトロイト・メタル・シティ』といった映画に出演しています。ゲーム『リッジレーサーV』では声優としても参加しています。

英語とドイツ語に堪能で、ハードロックに関する深い知識を持つことでも知られています。また、独特の言い回し「and more!」は彼のトレードマークとなっています。『JAPAN COUNTDOWN』のナレーションを担当する際、新年最初の放送でも「あけましておめでとうございます」と言わないというユニークな一面も持っています。

鮎貝健は、その国際的な感性と多才な才能を活かし、音楽、ラジオ、テレビ、映画など、幅広い分野で活躍を続けるマルチエンターテイナーです。

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