鰭ケ崎

千葉県流山市の地名、鰭ケ崎（ひれがさき）について

鰭ケ崎は、千葉県流山市の南部に位置する地名で、住所表記としては、地番整理が施行された「鰭ケ崎」と、昔ながらの「大字鰭ケ崎」の二つが存在します。この記事では、両地域を合わせて「鰭ケ崎」として解説します。

概要

郵便番号は両地域ともに270-0161で、2010年時点での面積は、鰭ケ崎が0.1225147平方キロメートル、大字鰭ケ崎が0.7529625平方キロメートル、合計で0.8754772平方キロメートルとなっています。

地理

鰭ケ崎は、流山市の南部に位置し、1969年から1979年にかけて、また1998年から1999年にかけて組合施行による区画整理が行われました。現在も、隣接する西平井地区とともに、市による土地区画整理事業が進められています。この事業は1998年度から2016年度にかけて行われました。

特に、南部に位置する地番整理地域は、JR武蔵野線と首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの南流山駅に近接しており、交通の利便性が高い地域です。また、大字鰭ケ崎の中央部には流鉄流山線の鰭ヶ崎駅があります。

地域は、東は松戸市大金平・幸田、西は流山・南流山、南は南流山、北は宮園、思井・西平井と隣接しています。

地価

住宅地の地価は、2015年1月1日の公示地価によれば、鰭ケ崎字宮後1338番2外の地点で1平方メートルあたり12万6000円となっています。

歴史

伝説によれば、平安時代に弘法大師がこの地を訪れた際、竜から御衣木を捧げられ、その木で薬師如来を彫ったそうです。その際、木の先に竜の鰭先が残っていたことから、この地が「鰭ケ崎」と呼ばれるようになったと伝えられています。

沿革

1869年（明治2年）：葛飾県葛飾郡鰭ケ崎村となる。
1871年（明治4年）：廃藩置県により印旛県葛飾郡鰭ケ崎村となる。
1873年（明治6年）：県の統合と郡の分割により、千葉県東[[葛飾郡]]鰭ケ崎村となる。
1889年（明治22年）：東[[葛飾郡]]流山町、加村、西平井村、木村、三輪野山村と合併し、東[[葛飾郡]]流山町大字鰭ケ崎となる。
1951年（昭和26年）：八木村、新川村と合併し、東[[葛飾郡]]江戸川町大字鰭ケ崎となる。
1952年（昭和27年）：江戸川町が流山町に改称。再び、東[[葛飾郡]]流山町大字鰭ケ崎となる。
1967年（昭和42年）：市制施行により、流山市大字鰭ケ崎となる。
1988年（昭和63年）：大字鰭ケ崎の一部から鰭ケ崎が分離。

町名の変遷

ここでは、地番整理を行っている「鰭ケ崎」について記載します。

小字

鰭ケ崎には、以下の17の小字が存在します（西から順に列挙）。

高田（一部は昭和63年に鰭ケ崎の地番整理地区、南流山四・五丁目に編入）
谷津
塚ノ越
塚ノ腰
大境
塚ノ腰台
桑原（一部は昭和63年に地番整理と同時に小字廃止）
宮ノ後
根柄前
背戸谷
上川端
西川端
下川端
小沼
中島
前谷原
横須賀境

また、過去には存在したものの、現在は消滅した小字も存在します。

世帯数と人口

2021年6月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

大字鰭ヶ崎の居住者が最も多く、世帯数は2776世帯、人口は6058人となっています。

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合の学区は、以下の通りとなります。

施設

鰭ケ崎には、以下の施設があります。

鰭ケ崎駅 - 大字鰭ケ崎字宮ノ後
流山市立鰭ケ崎小学校 - 鰭ケ崎
流山鰭ケ崎郵便局 - 大字鰭ケ崎字宮ノ後
千葉愛友会記念病院 - 鰭ケ崎
東福寺 - 大字鰭ケ崎字塚ノ腰台
雷神社 - 大字鰭ケ崎字中島
千仏堂 - 大字鰭ケ崎字高田
鰭ケ崎三本松古墳（前方後円墳）
首都圏新都市鉄道鰭ケ崎変電所
* 京北スーパー鰭ケ崎店 - 大字鰭ケ崎字背戸谷

まとめ

鰭ケ崎は、歴史と自然が調和した地域であり、鉄道駅や病院、学校などの生活に必要な施設も充実しています。古くからの伝承が残る一方で、区画整理事業が進められるなど、新旧が融合した地域と言えるでしょう。

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