鳥取県道24号米子大山線

鳥取県道24号米子大山線

鳥取県道24号米子大山線は、鳥取県米子市から西伯郡大山町に至る主要地方道です。通称として「大山観光道路」や「大山道路」とも呼ばれ、大山への観光アクセス路として重要な役割を担っています。

歴史

この道路の歴史は古く、かつては「尾高道」と呼ばれていました。その起源は養老年間（717 - 723年）にまで遡るとされ、平安時代には大山寺への参詣道として、多くの修行僧が利用しました。大山寺は当時、3000人以上の僧兵を抱えるほどの規模を誇る修行の道場でした。

1963年（昭和38年）には、日本[[道路公団]]によって「大山有料[[道路]]」として整備され、鳥取県初の有料[[道路]]となりました。この有料[[道路]]は、観光道路として多くの人々で賑わいましたが、1981年（昭和56年）に無料開放され、現在の鳥取県道24号線となりました。

道路沿いには、江戸時代の慶長年間（1596 - 1614年）頃に植えられたクロマツ並木や、享保年間（1716 - 1735年）以降に設置された一丁地蔵が残っています。特にクロマツ並木は、有料[[道路]]建設時にも伐採を避ける配慮がなされました。これらの歴史的な景観も、この道路の大きな魅力となっています。

特徴

鳥取県を代表する名峰・大山への主要なアクセスルートとして、大山探勝のメインルートとなっています。大山の自然を楽しむための観光客にとって、欠かせない道路です。

この道路の一部、西伯郡大山町赤松から大山寺までの4.8kmの区間は、1987年（昭和62年）に「日本の道100選」にも選ばれています。これは、旧建設省と「道の日」実行委員会によって制定されたもので、道路の景観や歴史的な価値が高く評価されたことを示しています。

また、この道路は大山パークウェイの一部を構成しており、美保関灯台、米子空港、蒜山地域といった広域的な観光拠点を結ぶ役割も担っています。特に蒜山地域へは、米子自動車道・蒜山ICを通じてアクセスできます。

路線データ

起点：鳥取県米子市二本木・大山入口交差点（国道9号交点）
終点：鳥取県西伯郡大山町大山（鳥取県道30号赤碕大山線・鳥取県道158号大山口停車場大山線（鳥取県道284号大山寺岸本線重複）交点）
総延長：14.6km

歴史

1993年（平成5年）5月11日：建設省により、県道米子大山線が主要地方道に指定

路線状況

重複区間

鳥取県道53号淀江岸本線（米子市尾高・尾高交差点 - 大山入口交差点）
鳥取県道252号尾高淀江線（米子市尾高・大山入口交差点 - 米子市泉）
鳥取県道158号大山口停車場大山線（西伯郡大山町大山）

地理

通過する自治体

米子市
西伯郡大山町

交差する道路

国道9号
鳥取県道30号赤碕大山線
鳥取県道158号大山口停車場大山線
鳥取県道53号淀江岸本線
鳥取県道252号尾高淀江線
鳥取県道284号大山寺岸本線

沿線施設

大山
大山寺
だいせんホワイトリゾート

参考資料

「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局（監修） 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0。

関連項目

鳥取県の県道一覧
無料開放された[[道路一覧]]
日本の道100選

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