鵜倉園地

鵜倉園地について

鵜倉園地は、三重県度会郡南伊勢町、鵜倉半島に位置する自然豊かな公園です。奈屋浦漁港と贄浦漁港の間に広がる山中に整備されており、園内には4つの展望台が設けられています。これらの展望台からは、美しいリアス式海岸の景観や、特にハート形に見える入り江を望むことができ、その景観から「恋人の聖地」としても認定されています。

鵜倉園地の歴史

鵜倉園地は、1977年2月8日に南島町の沿岸部が伊勢志摩国立[[公園]]に編入されたことを受け、国立公園事業の一環として1978年7月13日に整備が決定しました。1979年3月25日に第1期工事が完了し、開園しました。伊勢志摩国立[[公園]]は、2016年7月に日本国の国立公園を世界水準に引き上げるモデル公園の一つに選定され、その一環として園内の案内表示の多言語化やトイレの洋式化、駐車場の拡幅などの整備が進められました。

各展望台の魅力

あけぼの展望台

あけぼの展望台からは、親子大橋（南島大橋と阿曽浦大橋）を同時に見ることができます。この場所は、入り組んだ地形のために両方の橋を同時に見られる珍しい場所です。太平洋（熊野灘）を正面に、左手には贄湾、右手には親子大橋が広がります。

かさらぎ展望台

4つの展望台の中で最も標高の高い場所に位置しています。ここからは親子大橋を遠くに望むことができ、紺碧の海と緑豊かな島々、そして真珠の養殖筏が点在する漁村の風景を一望できます。

たちばな展望台

神前湾を望むことができ、クロマグロ（伊勢まぐろ）の養殖いけすを見ることができます。この展望台は、恋愛映画『青夏 きみに恋した30日』のロケ地としても知られています。作中では、主人公たちが湖を眺めるシーンがここで撮影されました。2022年12月には「天空のブランコ」が設置され、新たな人気スポットとなっています。

見江島展望台

鵜倉半島の先端近くに位置し、太平洋に浮かぶ見江島を望むことができます。ここから見える「かさらぎ池」はハート形に見えるため、「恋人の聖地」として認定されています。「かさらぎ池」は実際には入り江であり、入り江の出口が狭く海水の出入りが少ないため「池」と呼ばれています。冬季には、アオサの海苔粗朶が浮かぶことがあります。また、高さ4.5mのステンレス製モニュメント「誓いの鐘」や、愛鍵を取り付ける鍵台も設置されています。

ハートの入り江

見江島展望台から見える「かさらぎ池」は、ハート形に見えることから「ハートの入り江」と呼ばれ、2015年4月1日に「恋人の聖地」に認定されました。これは三重県内では2番目の認定であり、認定を記念して男女を象徴する2つのハートと鐘が設置されたモニュメント「誓いの鐘」が除幕されました。

アクセス

鵜倉園地へのアクセスは、公共交通機関を利用する場合は、JR・近鉄伊勢市駅から三重交通路線バスで道方へ行き、南伊勢町営バスに乗り換えて豆方で下車後、徒歩約70分です。自動車でのアクセスが推奨されており、伊勢自動車道玉城ICより約50分、紀勢自動車道紀勢大内山ICより35分から50分です。志摩市街地（鵜方）からは約55分かかります。駐車場は一部の展望台では整備されていませんが、駐車スペースは確保されています。

参考情報

• - [南島町]] 編『南島町史』(1985年)
• - 南伊勢町役場行政経営課 編『広報みなみいせ 平成30年8月号』(2018年)
• - [鵜倉園地の観光スポット情報 - 観光三重

鵜倉園地は、美しい自然景観とロマンチックな雰囲気を楽しめるスポットです。ぜひ訪れて、その魅力を体感してください。

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