鶴御崎

鶴御崎（つるみさき）とは

大分県佐伯市の鶴見半島の先端に位置する鶴御崎は、九州本島の最東端にあたる岬です。その名の通り、大分県の東端に位置し、日豊海岸国定公園の一部を形成しています。読み方は「つるみさき」と「つるみざき」の二通りがあります。

景観

岬の先端部は、高さ50mから200mにも及ぶ海食崖が連なり、そのダイナミックな景観は訪れる人々を魅了します。海食崖の上部は「ミュージアムパーク鶴御崎」として整備されており、世界の椿園や、豊後水道を一望できるパノラマ展望ブリッジなどが設置されています。パノラマ展望ブリッジからは、眼下に鶴御埼灯台、そしてその先に広がる豊後水道の絶景を見渡すことができ、息をのむほどの美しさです。

歴史

鶴御崎は、豊後水道の入り口に位置するという地理的な重要性から、1926年（大正15年）から豊予要塞の一部として要塞化されました。現在でも、砲台跡などの遺構が数多く残っており、歴史的なロマンを感じることができます。

自然

鶴御崎の北側には、約600mの元の間海峡を挟んで大島が浮かんでいます。元の間海峡では、大潮の時に2mもの潮目（段差）が生じ、その様子は段々展望所から観察できます。また、豊後水道の沖合には、水ノ子島灯台で有名な水ノ子島があり、鶴御崎周辺の海域を特徴づける風景となっています。近くにある水ノ子島灯台の吏員退息所は、登録有形文化財に登録されており、「豊後水道海事博物館」および「渡り鳥館」として活用されています。

文化

鶴御崎は、演歌歌手・鳥羽一郎の歌唱する『男の港』（1986年）の舞台としても知られています。この曲は、当時の鶴見町観光協会の依頼で制作され、鳥羽の代表曲の一つとして、累計売上70万枚を超えるヒットを記録しました。

アクセス

鶴御崎灯台までの道路は、陸上自衛隊第4施設大隊によって建設されました。灯台付近には、開通記念碑が設置されています。

その他

「ミュージアムパーク鶴御崎・展望ブリッジ」は、平成4年度手づくり郷土賞（ふるさとの色と光）を受賞しています。

鶴御埼灯台

海抜約200mの絶壁に立つ鶴御埼灯台は、九州本土最東端に位置する灯台です。鶴見崎砲台跡地に建てられており、歴史的な背景も持っています。

付近の観光スポット

鶴御崎周辺には、他にも以下のような観光スポットがあります。

神崎鼻: 九州最西端の岬（長崎県佐世保市）
佐多岬: 九州最南端の岬（鹿児島県肝属郡南大隅町）
門司港: 九州最北端の地（福岡県北九州市門司区）

外部リンク

鶴御崎・九州最東端の地 佐伯市・大分観光 九州
* 鶴御崎（大分県佐伯市鶴見）・写真満載九州観光

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