鷹司尚武

鷹司尚武

鷹司尚武（たかつかさ なおたけ）氏は、1945年6月9日生まれ。五摂家の一つである鷹司家の第28代当主であり、日本の伝統文化、神道界において重要な役割を担ってきました。神社本庁の統理、日本会議の顧問といった要職を歴任し、伊勢神宮の大宮司も務めました。

生い立ちと家系

旧美濃岩村藩主家出身の松平乗武氏と、鷹司信輔氏の次女である章子氏の長男として誕生。しかし、誕生直前に父が戦死。その後、叔父にあたる鷹司平通氏と和子様の養子となり、1966年に平通氏の急逝後、鷹司家を継承し当主となりました。養母である鷹司和子様は昭和天皇の第三皇女であり、上皇陛下は義理の叔父にあたります。

学歴と職歴

学習院初等科から学習院高等科まで進み、1964年に卒業。初等科時代には、寛仁親王や酒井忠紀氏（姫路藩白鷺城当主）と同級生でした。1970年に慶應義塾大学工学部計測工学科を卒業後、1972年には同大学院工学研究科修士課程を修了。同年、日本電気株式会社（NEC）に入社し、NECネットワークスソリューション開発事業本部長、NECネットワークス執行役員などを経て、NEC通信システム社長に就任しました。

2007年6月にNECを退任。翌7月には、戦後9人目となる伊勢神宮大宮司に就任し、2017年7月までその任を務めました。

その他の活動

音楽活動にも造詣が深く、学習院ブルーレンジャーズに所属していました。また、2018年からは神社本庁統理を務める傍ら、日本会議顧問、霞会館理事長、日本野鳥の会評議員、学校法人学習院評議員、神道文化会名誉会長、日本文化興隆財団顧問、徳川記念財団理事、世界宗教者平和会議名誉顧問など、多岐にわたる役職を担当し、社会貢献に尽力されています。

鷹司尚武氏は、日本の伝統文化と精神性を守り、次世代に伝えるために、多方面で活躍を続けています。

家族

長男は尚通氏。

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