鹿児島県道35号永吉入佐鹿児島線

鹿児島県道35号永吉入佐鹿児島線

鹿児島県道35号永吉入佐鹿児島線は、鹿児島県日置市吹上町永吉を起点とし、鹿児島市武町（現在は武三丁目）を終点とする、全長約30kmの主要地方道です。この路線は、日置市と鹿児島市を結ぶ重要な役割を担っています。

概要

この県道は、区間によって交通量や道路状況に大きな差があります。日置市吹上町永吉から鹿児島市立松元中学校までの区間は、交通量が比較的少なく、道路整備が遅れているため、歩道がほとんど整備されていません。一方、松元中学校から春山町までの区間は交通量が非常に多く、松元中学校の生徒の通学路として利用されていますが、歩道の整備が不十分です。さらに、この区間は日置市から鹿児島市内への通勤ルートとしても利用されています。
春山町から山田交差点までの区間は、鹿児島県道210号小山田谷山線との重複区間であり、交通量が多いのが特徴です。また、鹿児島本線のアンダーパスである城ケ平トンネルは、新川よりも低い位置にあるため、20cm以上の冠水が発生すると通行止めになることがあります。

路線データ

陸上距離: 30.086 km
始点: 日置市吹上町永吉（永吉交差点、国道270号交点）
終点: 鹿児島市武町（現在は武三丁目）（鹿児島県道24号鹿児島東市来線交点）
主な経由地: 鹿児島市入佐町
路線認定日: 1958年（昭和33年）11月1日

歴史

この県道のルーツは古く、1882年（明治15年）の「鹿児島県地誌」には、現在の鹿児島市山田町から旧松元町までの区間が「伊集院往還」として記載されています。この道は、当時、里道一等に属していました。

1920年（大正9年）には、上伊集院村大字入佐（現在の鹿児島市入佐町）から鹿児島市までの区間が県道入佐鹿児島線として認定されました。さらに、1926年（大正15年）には、上伊集院村大字入佐から永吉村大字永吉（現在の日置市吹上町永吉）にあった南薩鉄道枕崎線（後の鹿児島交通枕崎線）の永吉駅までの区間が、県道入佐永吉停車場線として認定されました。

1958年（昭和33年）には、これらの路線の一部が統合され、鹿児島県道205号永吉入佐鹿児島線となりました。この時、鹿児島県道298号永吉停車場線（現在は廃止）として認定されていた、鹿児島県道6号鹿児島伊集院枕崎線（国道270号の前身）から永吉駅までの区間は除外されました。

年表

1920年（大正9年）4月: 上伊集院村大字入佐・鹿児島市間が県道入佐鹿児島線として認定。
1926年（大正15年）1月: 上伊集院村大字入佐・永吉村大字永吉の永吉駅間が県道入佐永吉停車場線として認定。
1958年（昭和33年）11月1日: 県道入佐鹿児島線の全線と県道入佐永吉停車場線の一部の区間が鹿児島県道永吉入佐鹿児島線として認定。
1972年（昭和47年）8月2日: 路線番号決定公告により、永吉入佐鹿児島線の整理番号が205となる。
1993年（平成5年）5月11日: 建設省から、県道永吉入佐鹿児島線が主要地方道に指定され、整理番号が35に変更。

路線状況

重複区間:
鹿児島県道291号松元川辺線（鹿児島市上谷口町）
鹿児島県道210号小山田谷山線（鹿児島市春山町 - 鹿児島市山田町・山田交差点）

地理

通過する自治体:
鹿児島市
日置市

交差する道路:（詳細な情報は省略）
交差する鉄道: 鹿児島本線

沿線

田上自動車学校
鹿児島市立松元中学校
鹿児島市立広木小学校
鹿児島市立東昌小学校
日置市立扇尾小学校
日置市立永吉小学校

脚注

（脚注は省略）

参考文献

谷山市誌編纂委員会『谷山市誌』谷山市、1967年。

関連項目

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