鹿島バスターミナル

鹿島バスターミナルの歴史と変遷

茨城県鹿嶋市宮中に位置していた鹿島バスターミナルは、かつて関東鉄道が運営していたバスターミナルです。1970年に国鉄鹿島線が開業するまでは、鹿島地域における公共交通の中心的な役割を担っていました。

バスターミナルの概要

鹿島バスターミナルには、関東鉄道の鹿島営業所が併設されていました。しかし、2006年12月8日に営業所は潮来市辻に移転し、「潮来営業所」と名称変更されました。営業所移転後も、バスターミナルはバス停留所として機能し、東京方面への高速バスや、市内、神栖市、銚子市方面への路線バスが発着していました。しかし、2009年7月1日をもってバスターミナルは廃止されました。

ターミナル内部には、営業所による乗車券窓口と待合室が設けられていました。待合室内には、関鉄プラザによる売店と立ち食いそば店があり、そば店ではたい焼きも販売されていました。これは、かつて関東鉄道の鉄道駅で見られた風景と変わらないものでした。

バスターミナル廃止後の状況

バスターミナルの廃止後、バス停留所は道路上に移設され、停留所名も変更されました。高速バスは「鹿島神宮」、一般路線バスは「鹿嶋宮中」という名称になりました。バスターミナルの跡地は更地となり、営業当時の面影は全く残っていません。2023年時点では、駐車場として利用されています。

廃止時点におけるのりばと発着路線

廃止時点での鹿島バスターミナルののりばと発着路線は以下の通りでした。

高速バス

1番乗り場
関東鉄道・京成バス・JRバス関東：かしま号（東京駅）
関東鉄道：海浜幕張駅、東京ディズニーリゾート、東京テレポート駅
関東鉄道・京浜急行バス：羽田空港

路線バス

2番乗り場
関東鉄道（潮来営業所）：高松緑地公園、サテライトしおさい鹿島
関鉄観光バス（潮来営業センター）：潮来車庫
3番乗り場
関東鉄道（潮来営業所）：知手団地南、土合ヶ原鹿石社宅、銚子駅（柳川局前経由、日川経由）
4番乗り場
関東鉄道（潮来営業所）：鹿島神宮駅、カシマサッカースタジアム

関連項目

鉾田駅（関鉄グリーンバス）
江戸崎駅（JRバス関東）
つくばセンター


鹿島バスターミナルは、地域の交通を支えた重要な施設でしたが、時代の流れとともにその役割を終えました。しかし、その歴史は今も語り継がれています。

もう一度検索