麗水エキスポ駅

麗水エキスポ駅

大韓民国全羅南道麗水市徳忠洞に所在する、韓国鉄道公社（KORAIL）が管轄する全羅線の鉄道駅です。この路線における南側の終着駅であり、同時に大韓民国領土内、さらには朝鮮半島全体においても最も南に位置する鉄道駅として知られています。

概要と特徴

現在の駅名は、2012年に麗水で開催された国際博覧会にちなんで改称されたものです。かつては単純に「麗水駅」という名称でしたが、博覧会の開催に合わせて現在の名に変更され、博覧会終了後もそのまま維持されています。

地理的には、1998年に旧麗水市・麗川市・麗川郡が合併して現在の麗水市となる以前の、旧麗水市街地の東部に位置しています。

歴史

この駅がある場所は、もともとは海岸でした。しかし、駅の建設にあたり海が埋め立てられ、新しい土地の上に駅舎とともに麗水新港が整備されました。駅の開業は1930年12月25日で、当初は民間鉄道会社である南朝鮮鉄道が運営していました。その後、同社は朝鮮総督府によって買収され、駅は国有鉄道の一部となりました。

長らく利用されてきた駅舎は、2009年12月23日午前0時をもって、それまでより順天駅方面へ約900メートル離れた場所に新築された駅舎に移転しました。旧駅舎があった場所には、麗水国際博覧会の会場の正門が建設されました。なお、旧駅舎は、過去に映画『大変な結婚』のロケ地としても使用されたことがあります。

駅構造

駅の構造は地上駅で、島式ホーム2面4線を有しています。

駅周辺

駅は、麗水国際博覧会の会場に隣接しています。道路を挟んだ向かい側には、かつて博覧会会場のゲートが設置されていました。一方で、駅は旧麗水市の市街地からはやや離れた場所に位置しています。麗水市役所の本庁舎は、この駅の近くではなく、旧麗川市の市街地、麗川駅の南方地区にあります。

駅周辺には、博覧会関連の施設が多く見られます。

スカイタワー
エキスポデジタルギャラリー
エキスポ記念館
エキスポホール
The Big-O（ビッグ・オー）
万徳洞住民センター
忠徳中学校

年表

1930年12月25日 - 麗水駅として開業。
1937年5月1日 - 日本との連絡港としての役割を担う麗水港駅を設置。
1945年終戦後 - 麗水港駅を廃止し、日本との連絡を中断。
1980年12月27日 - 駅舎を改築。
2009年12月23日 - 駅舎を現在地に移転。
2011年10月1日 - 麗水エキスポ駅に改称。
2011年10月5日 - 全羅線の複線電化工事が完了し、高速鉄道KTXの運行を開始。

隣接駅

韓国鉄道公社 全羅線
麗川駅 - 麗水エキスポ駅

麗水エキスポ駅は、全羅線の終点として、また韓国最南端の駅として、地域の玄関口および象徴的な存在となっています。

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