黒瀬町乃美尾

黒瀬町乃美尾の概要と歴史

黒瀬町乃美尾（くろせちょうのみお）は、広島県東広島市内の大字であり、住居表示は行われていない特異な地域です。この地域は黒瀬地区市街地の東側に位置しており、広島県立黒瀬高等学校など教育機関も多く存在しています。また、1990年代後半には広島国際大学の設置が決まり、地域の発展が期待されています。この大学のキャンパス周辺は『学園台』と名付けられ、より近代的な施設が整備されています。

乃美尾という地名の由来は、かつてその地に緑毛の亀が出現したことによります。これは老翁によって村名に用いるべき吉兆とされ、地名に「乃」の字と「美尾」という言葉が用いられました。「乃」は老翁が杖にもたれている姿を、そして「美尾」は彼の言葉に由来すると説明されています。公式には「のみお」と読みますが、「のみのお」という読み方も地域によっては使われることがあります。

沿革

乃美尾村の歴史は1889年（明治22年）に始まり、町村制が施行される際に独立した村として成立しました。1932年には黒瀬川が直線化され、1948年には広島県立西条農業高等学校の黒瀬分校、現在の広島県立黒瀬高等学校が開校しました。

1954年には乃美尾村が近隣の村と合併し、賀茂郡黒瀬町となりました。以降、旧乃美尾村域は黒瀬町内の一部として組織されます。1998年には広島国際大学の開学に向けて学園台が整備されました。2005年には黒瀬町が東広島市に編入され、黒瀬町乃美尾として新たなスタートを切りました。

交通アクセス

黒瀬町乃美尾には鉄道路線は通っていますが、駅は存在しません。最寄りの駅は東広島駅や安浦駅となり、旅客の移動には不便さが残ります。公共交通機関としてはJRバス中国や広電バス、さらに東広島市のコミュニティバスである「黒瀬さくらバス」も利用できます。

バス運行例

• - JRバス中国

- 西条駅 - 広大西口 - 広島国際大学
- 西条駅 - 東広島駅 - 広島国際大学

• - 広電バス

- 呉駅 - 広駅 - グリーンヒル郷原 - 広島国際大学

• - 黒瀬さくらバス

- 渋・長貫 - 黒瀬支所

交通の要所としては、高速道路の東広島呉自動車道の大多田ICや国道375号、各県道も利用されています。

施設と地域社会

黒瀬町乃美尾には、広島県立黒瀬高等学校をはじめ、乃美尾保育所や東広島市立乃美尾小学校も所在し、教育環境は整っています。また、太陽の町という福祉施設や広島国際大学の野球場も地域の重要な施設です。

学校と学区

公立学校への通学は主に上黒瀬小学校または乃美尾小学校があり、中学校には黒瀬中学校へ進学することになります。

面積と人口

2020年における黒瀬町乃美尾の面積は約7.26平方キロメートルで、2024年10月末時点では1016世帯、人口は1928人に達しています。地域の継続的な発展が期待される中、これらの統計数字は重要な指標といえるでしょう。

黒瀬町乃美尾は現在、地域発展のための教育機関や交通手段、福祉施設の整備が進められており、今後もその成長が注目されます。

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