黔西南プイ族ミャオ族自治州

黔西南プイ族ミャオ族自治州について

黔西南プイ族ミャオ族自治州（けんせいなんプイぞくミャオぞくじちしゅう）は、中国貴州省の南西部に位置する少数民族自治州です。この地域は、プイ族とミャオ族という二つの主要な民族が暮らしており、それぞれの文化が色濃く残っています。

歴史

この地はもともとプイ族の居住地であり、明代には土司と呼ばれる少数民族の領主が支配していました。しかし、清の時代にミャオ族が移住してきたことで、この地域の民族構成が変化しました。清朝はここに興義府を設置し、直接統治を行いました。その後、民国時代を経て、新中国成立初期には自治州は設置されませんでしたが、1956年に黔南プイ族ミャオ族自治州に編入されました。そして1982年5月1日に、現在の黔西南プイ族ミャオ族自治州が成立しました。中国の少数民族自治州の中では最も新しい自治州です。

行政区画

黔西南プイ族ミャオ族自治州は、2つの県級市と6つの県を管轄しています。

県級市：興義市、興仁市
県：普安県、晴隆県、安竜県、貞豊県、冊亨県、望謨県

年表

この地域は、行政区画の変遷が複雑です。

1949年：興仁専区が成立し、10県を管轄。
1952年：興義専区に改称。
1956年：一部の県が黔南プイ族ミャオ族自治州に編入される一方、安順専区から郎岱県を編入。
1965年：興義専区が再編され、9県を管轄。
1965年：安竜県、貞豊県、冊亨県、望謨県が自治県に移行。
1970年：興義専区が興義地区に改称。
1981年：興義地区が民族自治州に移行し、黔西南プイ族ミャオ族自治州が成立。
1987年：興義県が市制施行し、興義市となる。
2018年：興仁県が市制施行し、興仁市となる。

地理

黔西南プイ族ミャオ族自治州は、貴州省、雲南省、広西チワン族自治区の三省が交わる場所に位置しています。雲貴高原の南東部に位置し、珠江の源流である南盤江と北盤江が合流する地点でもあります。東西210キロメートル、南北177キロメートルに広がり、州都は興義市です。

経済

この地域は、中国で2番目の金埋蔵量を誇り、その他にも石炭、石油、天然ガスなどの豊富な鉱物資源が産出します。また、水力発電ダムも数多く建設されており、エネルギー産業も盛んです。

交通

航空：

興義万峰林空港

鉄道：

滬昆旅客専用線
南昆線
威紅線

道路：

高速道路：滬昆高速道路、汕昆高速道路など複数。
国道：G320国道、G324国道

外部リンク

黔西南布依族苗族自治州人民政府


この地域は、豊かな自然と多様な文化が共存しており、近年は経済発展も著しいことから、注目を集めています。

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