龍蔵寺 (前橋市)

龍蔵寺（りゅうぞうじ）

群馬県前橋市にある天台宗の寺院、龍蔵寺は、青柳山（せいりゅうさん）を山号とし、談義堂院（だんぎどういん）を院号とする古刹です。本尊には阿弥陀如来を祀り、元三大師像を安置していることから、地元では青柳大師（あおやぎだいし）の名で親しまれています。

歴史

寺伝によれば、その起源は延暦2年（783年）に勝道によって開山された満願寺に遡るとされています。14世紀中頃、笠間道玄入道が厩橋城を築城した際、鬼門除けとしてこの寺を龍蔵寺と改めたと伝えられています。

康暦2年（1380年）には、豪尊の時代に天台宗の関東八壇林としてその名を知られるようになりました。これは、当時の仏教界において、龍蔵寺が重要な学問の中心地であったことを示しています。

しかし、寛保2年（1742年）には火災により焼失してしまいます。その後、延享3年（1746年）に再建され、前橋藩主・酒井忠恭から寺領として50石が寄進されました。この寄進は、龍蔵寺が地域社会において重要な役割を果たしていたこと、そして藩からの信頼も厚かったことを物語っています。

例祭

龍蔵寺では、以下のような例祭が執り行われています。

1月3日 0:00 - 16:00 大祭：新年を祝う盛大な祭典で、多くの参拝者で賑わいます。
2月3日 節分会：厄を払い、福を招くための節分行事が行われます。

これらの例祭は、地域の人々にとって大切な年中行事であり、龍蔵寺が地域社会と深く結びついていることを示しています。

脚注

龍蔵寺に関する情報は、以下の文献に基づいています。

前橋市史編さん委員会 編『前橋市史』 5巻、前橋市、1984年2月1日。

関連項目

関東三大師：龍蔵寺もその一つとして数えられています。
関東三大一覧
妙見寺 - 高崎市にある寺院で、龍蔵寺と同様に関東地方で重要な寺院です。

龍蔵寺は、長い歴史の中で様々な変遷を経てきましたが、現在も地域の人々の心の拠り所として、その役割を果たし続けています。訪れる人々には、その歴史と文化を感じることができるでしょう。

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