龍鳳 (空母)

龍鳳（りゅうほう）

日本海軍の航空母艦「龍鳳」は、瑞鳳型航空母艦の一艦であり、元々は潜水母艦「大鯨」として竣工しました。この艦は、1933年（昭和8年）4月12日に横須賀海軍工廠で起工し、1934年（昭和9年）3月31日に竣工し、その後予備艦として工事が続行されました。

艦載機の構成

「龍鳳」には、整備される艦載機が時期によって異なります。竣工時には、31機の艦載機が搭載されており、その構成は以下の通りです。

• - 零式艦上戦闘機 18機
• - 九七式艦上攻撃機 6機
• - 予備機 7機

マリアナ沖海戦時には、搭載機が18機の零戦と7機の天山が登場しました。しかし、艦上の損失などにより、部隊運営においては定数を下回ることが続いたため、艦載機の搭載数も変動しました。

龍鳳と瑞鳳の違い

「龍鳳」は瑞鳳型航空母艦に位置づけられるものの、「瑞鳳」との間にはいくつかの顕著な相違点があります。具体的な違いは以下の通りです：

• - 船体は瑞鳳型に比べ、若干大型であり、排水量が2000トンほど多い。
• - 最高速力は26.5ノットで、瑞鳳の28ノットより遅い。
• - 飛行甲板の構造には特徴があり、龍鳳のものは強度甲板であり、伸縮継ぎ手がありません。また、飛行甲板の長さは瑞鳳型より5m長いという特長があります。
• - 後部エレベーターの位置も瑞鳳型よりも後方にあり、その他の設計仕様にもいくつかの違いが見られます。

大鯨の設計と竣工

「大鯨」は、日本がロンドン海軍軍縮条約に基づいて新艦艇の建造を制限されたため、そうした制限を受けない10,000トン以下の艦に改造可能な設計を施されました。このため、潜水母艦の建造が進められることとなりました。

大鯨の主な仕様

• - 公試排水量: 14,400トン
• - 水線長: 211.00m
• - 最大幅: 20.0m
• - 深さ: 19.50m
• - 最大速力: 計画では22.2ノットで、実際は18.5ノット

歴史的な経緯

「大鯨」は建造中に多くの問題を抱え、艤装や性能改善工事を繰り返し行う中で、1934年に正式に竣工しました。しかし、その後もいくつかの問題が発生し、艦隊への配属は遅れました。日中戦争が勃発し、艦は第3艦隊に編入されることになります。

その後、1942年には航空母艦「龍鳳」へと改装され、新たな任務を果たすことになります。

龍鳳への改装

「大鯨」が航空母艦に改装された際には多くの変更が行われました。工事には当初予定よりも長い時間がかかり、最終的な竣工は1942年の11月になりました。艦の主機はディーゼルエンジンからタービンエンジンへと換装されるなど、多くの改良が施されました。

また、戦争の状況も変化していく中で、運用されることになった「龍鳳」は、さまざまな作戦へと参加し、特にマリアナ沖海戦では意義深い役割を果たすこととなりました。

しかし、同海戦での被害が大きく、続いて艦載機の不足から輸送任務に移行することになります。1945年には米軍による攻撃に他艦とともに耐え続け、最終的に第3予備艦としての役割を持ち続け、戦後に解体されるまで多くの歴史を重ねました。

結論

「龍鳳」は日本海軍における重大な艦であり、潜水母艦から航空母艦へと変革を遂げた966部署の重要な部分です。艦の歴史は、多くの困難に立ち向かい続ける中で、多様な役割を果たしていきました。長い運用の中で、様々な技術や戦術の変遷を経て、日本海軍の歴史の中にその名を刻むこととなりました。

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