1869年のスポーツ

明治2年のスポーツ動向

明治2年（1869年）は、日本および外国でスポーツにおいて多くの重要な出来事があった年です。ここでは、大相撲、競馬、ゴルフ、水泳、ボート、野球など、様々なスポーツ分野における出来事を振り返ります。

大相撲

この年の2月、鬼面山谷五郎が横綱免許を取得しました。これは大相撲における名誉ある地位であり、彼がその名を高める契機となりました。また、同年の6月には、版籍奉還により大名の力士を購うことができなくなるという大きな制度変更がありました。これにより、相撲界は新たな時代を迎えました。

競馬

イギリス

1900のギニー競走では、馬「Pretender」が優勝し、1000ギニーでは「Scottish Queen」が勝ち名乗りを上げました。さらに、エプソムダービーでは「プリテンダー」、エプソムオークスでは「Brigantine」が勝利しました。セントレジャーステークスでは「ペロゴメス」が制覇しました。また、アスコットゴールドカップでは「Brigantine」、グランドナショナルでは「The Colonel」がそれぞれトップに立ちました。

アメリカ合衆国

アメリカでも競馬は盛況で、ベルモントステークスでは「Fenian」が輝かしい勝利を収めました。

フランス

フランスでは、パリ大賞典で「Glaneur」が制しており、ジョッケクルブ賞でも「Consul」が勝利を収めています。

オーストラリア

オーストラリアでは、名高いメルボルンカップで「Warrior」が優勝しました。これらのレースは、世界的に重要なスポーツイベントとして位置づけられ、その後の競馬の発展に寄与しました。

ゴルフ

この年、男子の世界四大大会において、全英オープンでトム・モリス・ジュニアが優勝を飾りました。彼の勝利はゴルフ界において重要なマイルストーンとなり、その名が歴史に刻まれました。

自転車競技

11月7日には、パリとルーアンを結ぶ第1回国際ロードレースが開催され、国際的な自転車競技の基盤が築かれることとなりました。

水泳

イギリスでは、アマチュア・メトロポリタン・スイミング・クラブが創立され、水泳の普及が進められました。これは後の水泳競技の基礎を固める重要な出来事となりました。

ボート

ボートにおいては、オックスフォード大学がケンブリッジ大学との対抗レガッタで優勝しています。また、8月には、ハーバード大学とオックスフォード大学によってロンドンのテムズ河で初めての国際ボートレースが開催され、国際競技としてのボートの新たな章が始まりました。

野球

5月15日には、シンシナティ・レッドストッキングスが史上初のプロ野球チームとして設立され、アメリカにおける野球の商業化が進展しました。この出来事は、後のプロ野球に至る流れを生む重要な一歩となりました。

誕生と死去

この年には、様々なスポーツ界の重要な人物が誕生しました。例えば、1月30日に永井道明（体育指導者）、5月12日にカール・シューマン（体操・レスリング）、9月28日にエレン・ハンセル（テニス）、10月3日にアルフレート・フラトー（体操）、そして12月30日に大砲万右エ門（相撲）が生まれています。

また、様々なスポーツ活動で功績を残した多くの人物がこの年に亡くなりました。これらの出来事は、明治2年の日本および世界におけるスポーツ史において、非常に重要な位置を占めています。

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