1915年のスポーツ

1915年のスポーツ界の出来事

1915年は、多くのスポーツ競技が活発に行われた年であり、各種大会や選手の活躍が印象的でした。

総合競技大会

5月15日から22日にかけて上海で開催された第2回極東選手権競技大会では、多くの競技が行われ、選手たちの熱戦が繰り広げられました。この大会は、当時のスポーツ界でも重要なイベントの一つとされており、地域の競技力向上に寄与しました。

アイスホッケー

アイスホッケー界では、バンクーバー・ミリオネアズがPCHAリーグにおいてオタワ・セネターズとの対戦で3勝0敗を達成し、スタンレー・カップに大きな足跡を残しました。ミリオネアズの選手たちは、卓越したチームワークでこの名誉あるタイトルを手にしました。

大相撲

大相撲界では、春場所と夏場所の優勝者がそれぞれ名を馳せました。春場所では西大関の鳳谷五郎が全勝を達成し、夏場所では西横綱の太刀山峯右エ門も同様に全勝で優勝しました。なお、優勝旗手は両場所で東前頭12枚目の大錦卯一郎が選ばれ、春場所では8勝1敗1休、夏場所では9勝1敗という成績を収めました。

ゴルフ

男子ゴルフ界では、全米オープンでアメリカのジェローム・トラバースが優勝を果たしました。この年の全英オープンは第1次世界大戦の影響で中止され、翌年の全米プロゴルフ選手権が初めて開催されることが決まっていました。このように、1915年はゴルフにとっても節目の年となりました。

テニス

テニスの分野では、グランドスラム大会が活況を呈しました。全豪選手権ではイギリスのゴードン・ロウが男子シングルスで優勝し、全米選手権ではビル・ジョンストンが男子シングルス制覇、ノルウェーのモーラ・ビュルステットが女子シングルスでの栄冠を手にしました。一方、全仏選手権とウィンブルドン選手権は同じく戦争の影響で中止となっていました。

野球

日本の大学野球では、三大学リーグが春に行われ、順位は早稲田大学、明治大学、慶応義塾大学の順で決まりましたが、秋には明治大学の不祥事によってリーグ戦が中止されました。また、法政大学野球部が発足し、早法戦が開始されるという新たな動きが見られました。中等野球の分野では、8月22日に豊中グラウンドで開催された第1回全国中等学校優勝野球大会の決勝では、京都二中が秋田中を2-1で破り、初代王者となりました。アメリカの大リーグでは、ボストン・レッドソックスがフィラデルフィア・フィリーズを相手にワールドシリーズで4勝1敗で勝利し、名実ともに強豪チームとしての地位を確立しました。

誕生・死去

1915年には多くのスポーツ選手が誕生しました。テニスの中野文照や水泳の遊佐正憲、陸上競技の林月雲など、後にスポーツ界で名を馳せる人々が生まれました。一方で、ウィンダム・ハルスウェルやアンソニー・ワイルディングといった著名な選手がこの年に亡くなっています。

このように、1915年は多くのスポーツイベントと選手の成果が彩った年となり、後の世代にも影響を与える出来事が数多くありました。

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