1952年の南海ホークス

1952年の南海ホークス

1952年、南海ホークスは鶴岡一人選手兼任監督のもとで戦ったシーズンであり、彼にとっては7年目にあたる重要な年でした。この年のチームは前年と大きな変化はなく、特に二塁手のポジションには岡本伊三美が新たに加わりました。しかし、他のポジションについては、基本的に同じメンバーでの挑戦となりました。

シーズンが始まった当初、南海ホークスは平凡な滑り出しとなり、前年の日本シリーズで巨人に敗れた影響も受けていました。特に、1勝4敗という結果が選手たちの士気に影響したのかもしれません。しかし、6月には毎日が平和台事件を引き起こし、その隙をついて南海が首位を奪取しました。その後、もう後戻りすることなく、連続でパ・リーグの優勝を果たし、2年連続4度目のリーグ制覇を達成したのです。

このシーズンでは投手陣の活躍が目立ちました。柚木進が19勝を挙げ、最優秀防御率とMVPを獲得。チーム全体の防御率も2.84という驚異的な水準でリーグの中で1位に輝くことができました。打撃面でも、森下や飯田徳治、蔭山和夫といった選手たちがそれぞれの役割を果たし、239盗塁を記録しリーグトップ。さらに83本の本塁打を打ち、リーグでは2位という数字を残しました。このように、機動力と長打力が融合したチームが出来上がっていたのです。

しかし、日本シリーズでの出来事は彼らにとって暗い影となりました。再び水原茂監督率いる巨人と対戦しましたが、別所毅彦や大友工などの強力な投手陣に打線が苦しみ、最終的には2勝4敗で敗北を喫しました。これにより、鶴岡監督が長年目指していた日本一のタイトルは、今年も手の届かないところにあったと言えるでしょう。

チーム成績

レギュラーシーズン

このシーズンの南海ホークスは、各108試合の予選リーグを行った後に上位4チームで決勝リーグを実施しました。決勝リーグでは4試合ずつの総当たりで順位が決定し、最終的には通算勝率で順位が決まります。上位4位のチームは、予選リーグの成績と決勝リーグの成績を合わせた通算勝率を基にしています。一方、5位以下のチームは予選リーグの勝率順で決定されました。

日本シリーズ

オールスターゲーム 1952

選手やスタッフの選出が行われ、特にファン投票で選ばれた選手は特に注目を集めました。これは、球団や選手を支えるファンの力を示すものであり、シーズンの重要な出来事でした。また、この年も数々の選手が数多くの功績で表彰され、その活躍が称えられたことは間違いありません。

1952年の南海ホークスは、リーダーシップとチームの結束で卓越した成績を残しつつも、最終的には巨人との対決においてタイトルを手にすることができなかった、感慨深い年となりました。

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