1956年の相撲

1956年の相撲界の動向

1956年は、相撲界において様々な出来事があった年です。アマチュア相撲では、全日本相撲選手権大会で平聖一が史上初の連覇を達成し、その実力を示しました。大相撲では、1月から11月にかけて、本場所や準本場所が開催され、数々のドラマが生まれました。ここでは、1956年の相撲界の主な出来事について詳しく見ていきましょう。

大相撲の主な出来事

1956年の大相撲では、以下の様な出来事がありました。

1月: 初場所が蔵前国技館で開催され、前相撲が復活しました。また、協会役員改選では時津風が理事長代理に、立浪が新理事に就任しました。さらに、蔵前国技館ではオリンピック選手派遣費募集のための大相撲が開催されました。
2月: 名古屋準本場所が開催され、前頭13枚目の国登が優勝を果たしました。
3月: 春場所が大阪府立体育会館で開催され、幕下以下の同点決勝戦が復活しました。
5月: 夏場所が蔵前国技館で開催され、8日目には昭和天皇が観戦されました。
9月: 文部省が相撲協会の財団法人の在り方について出羽海理事長に説明を求めました。また、花籠部屋では大関若ノ花の長男がちゃんこ鍋でやけどを負い、翌日亡くなるという悲しい出来事がありました。さらに、蔵前国技館正面入り口前では昭和天皇御製記念碑の除幕式が行われました。秋場所も蔵前国技館で開催されました。
11月: 九州準本場所が開催され、玉乃海が優勝しました。

本場所の結果

1956年の本場所の結果は以下の通りです。

一月場所（蔵前国技館）
幕内最高優勝: 鏡里喜代治（14勝1敗、3回目）
殊勲賞: 成山
敢闘賞: 清水川
技能賞: 鶴ヶ嶺
十両優勝: 岩風角太郎（11勝4敗）
三月場所（大阪府立体育会館）
幕内最高優勝: 朝汐太郎（12勝3敗、1回目）
殊勲賞: 朝汐
敢闘賞: 若羽黒
技能賞: 鶴ヶ嶺
十両優勝: 高錦昭應（12勝3敗）
五月場所（蔵前国技館）
幕内最高優勝: 若ノ花勝治（12勝3敗、1回目）
殊勲賞: 鳴門海
敢闘賞: 大晃
技能賞: 琴ヶ濱
十両優勝: 太刀風義経（11勝4敗）
九月場所（蔵前国技館）
幕内最高優勝: 鏡里喜代治（14勝1敗、4回目）
殊勲賞: 玉乃海
敢闘賞: 三根山
技能賞: 若羽黒
十両優勝: 大田山一朗（12勝3敗）

1956年に生まれた力士たち

1956年には、後の相撲界を担う多くの力士たちが誕生しました。主な力士としては、以下のような人物が挙げられます。

2月24日 - 拓郎（元・立呼出）
3月21日 - 板井圭介（最高位：小結）
3月29日 - 若の富士昭一（最高位：前頭2枚目）
4月18日 - 巨砲丈士（最高位：関脇）
5月5日 - 牛若丸悟嘉（最高位：十両8枚目）
5月11日 - 三杉磯拓也（最高位：前頭2枚目）
7月19日 - 佐田の海鴻嗣（最高位：小結）
8月16日 - 斉須稔（最高位：前頭2枚目）
8月17日 - 王湖伊津男（最高位：前頭14枚目）
10月28日 - 花龍真吾（最高位：十両12枚目）
10月29日 - 大徹忠晃（最高位：小結）
10月30日 - 若筑波茂（最高位：十両8枚目）
12月7日 - 鳳凰倶往（最高位：関脇）

1956年に亡くなった力士たち

1956年には、相撲界に貢献した多くの力士たちが亡くなりました。主な力士としては、以下のような人物が挙げられます。

2月3日 - 射水川健太郎（最高位：小結）
2月6日 - 吉野山要次郎（最高位：前頭筆頭）
2月26日 - 久能山長五郎（最高位：十両5枚目）
5月24日 - 大蛇山酉之助（最高位：前頭筆頭）
11月16日 - 鳳谷五郎（第24代横綱）

まとめ

1956年は、アマチュア相撲での新記録達成や、大相撲での様々な出来事、そして多くの力士の誕生と死など、相撲界にとって激動の一年でした。この年の出来事は、その後の相撲界の発展に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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