1965年の相撲

1965年の大相撲は、数々の出来事が起こった激動の一年でした。

大相撲の主な出来事

1月場所では、完全部屋別総当たり制が導入され、初日から横綱大鵬と小結玉乃島という二所ノ関一門同士の対戦が実現しました。この取り組みでは、玉乃島が勝利するという波乱がありました。また、4日目には横綱大関戦が組まれ、大関佐田の山が横綱栃ノ海を破るという番狂わせもありました。この場所後、佐田の山は横綱に推挙され、4横綱時代が到来しました。

3月場所では、佐田の山が新横綱として土俵入りし、4横綱が揃い踏みとなりました。この場所では、大鵬が14勝1敗で優勝を果たしました。また、この年の3月には、元大関の若羽黒が引退しました。

5月場所では、昭和天皇皇后両陛下が観戦される中、佐田の山が2度目の優勝を飾りました。この場所の直前には、前年のハワイ巡業の際に複数の力士が拳銃を不法に持ち帰っていたことが発覚し、関係者が逮捕・書類送検されるという不祥事も起こりました。

7月場所からは、愛知県体育館が会場となり、大鵬が優勝しました。また、この年の夏にはソ連公演も実施され、モスクワやハバロフスクで興行が行われました。

10月には大阪準本場所が開催され、大鵬が優勝しました。そして、11月場所を最後に雷電賞が休止されました。

本場所の結果

1月場所:
幕内最高優勝: 佐田の山晋松（13勝2敗）
殊勲賞: 明武谷
敢闘賞: 若杉山
技能賞: 清國
十両優勝: 若ノ國豪夫（12勝3敗）
3月場所:
幕内最高優勝: 大鵬幸喜（14勝1敗）
殊勲賞: 玉乃島
敢闘賞: 大豪
技能賞: 清國
十両優勝: 天水山正則（12勝3敗）
5月場所:
幕内最高優勝: 佐田の山晋松（14勝1敗）
殊勲賞: 玉乃島
敢闘賞: 前田川
十両優勝: 清の盛政緒（13勝2敗）
7月場所:
幕内最高優勝: 大鵬幸喜（13勝2敗）
殊勲賞: 清國
敢闘賞: 栃王山
十両優勝: 天津風征夫（12勝3敗）
9月場所:
幕内最高優勝: 柏戸剛（13勝2敗）
殊勲賞: 琴櫻
敢闘賞: 明武谷
技能賞: 長谷川
十両優勝: 花光節夫（12勝3敗）
11月場所:
幕内最高優勝: 大鵬幸喜（13勝2敗）
殊勲賞: 明武谷
敢闘賞: 大豪
技能賞: 鶴ヶ嶺
十両優勝: 玉嵐孝平（12勝3敗）

年間最多勝は佐田の山が獲得しました。

その他の出来事

この年には、多くの力士が誕生し、また、ベテラン力士の死去もありました。

誕生:
秀ノ花行秀
南海龍太郎
大岳宗正
木村晃之助
鳥海龍秀俊
山錦喜章
久島海啓太
星誕期偉真智
駒不動大助
豊ノ海真二
熊翁博
琴別府要平
旭里憲治
秀ノ海渡累
死去:
* 浪泉藤市

1965年は、相撲界にとって大きな変化と出来事の多い一年でした。新横綱の誕生、完全部屋別総当たり制の導入、海外公演など、さまざまな出来事が相撲史に刻まれました。

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