1975年のラジオ (日本)

1975年は日本のラジオ界にとって、多くの新しい動きが見られた年でした。全国各地のラジオ局で個性豊かな新番組が始まり、同時に長年親しまれてきた番組がその役割を終えるなど、放送界の活況を反映した様々な出来事がありました。

この年、ラジオ番組の歴史に刻まれた節目として、CBCラジオの長寿番組『ラジオ朝市』は、6月23日に記念すべき放送1000回を迎えました。

また、年に数回、特別な番組編成が行われました。5月5日にはNHKラジオ第1で若者向けの大型特別番組『ヤング歌の祭典』が放送され、音楽ファンを賑わせました。年末の12月には、CBCラジオが14日にユニークな特別番組『2525ナマナマ大放送』を企画。そして、年末恒例となった社会貢献キャンペーンとして、12月24日から25日にかけては、ニッポン放送を中心にSTVラジオ、九州朝日放送が共同で『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』を実施し、聴取者に感動と共感を届けました。

この1975年には、各地のラジオ局で数多くの新番組がスタートしました。年明けの1月には、宮崎放送で『私たちの作文』（6日）が始まり、エフエム東京では4日に『音楽ってなんだ!』が放送を開始しています。

3月には多くの局で春の改編期を迎え、番組ラインナップが一新されました。ニッポン放送の平日ワイド番組『あおぞらワイド』（10日）や、朝日放送からはバラエティ豊かな『おしゃべり横丁ABC』と歌謡曲専門の『歌謡曲ぶっつけ本番』（いずれも31日）、中国放送からは『なんでもジョッキー』（31日）といった新番組が登場しました。

4月はさらに大規模な改編が行われ、多くの新番組が加わりました。NHKラジオ第1では午前中の帯番組『ひるの散歩道』（7日）、NHK-FMではクラシックなど多様な音楽を紹介する『サンデーミュージック』（13日）が始まりました。STVラジオからは朝のワイド番組『オハヨー!ほっかいどう』（7日）と主婦層向けの『おくさま広場』（12日）がスタート。東京放送（TBSラジオ）では、土曜日の看板ワイド番組『三國一朗の土曜ワイドラジオTokyo』が5日に開始し、開始日不明ながら若者向け音楽番組『サウンズ・ウィズ・コーク』もこの頃始まっています。ニッポン放送は夕方のワイド番組『大入りダイヤルまだ宵の口』（7日）や、日曜午後の人気番組『くず哲也の日曜はダメよ』（13日）をスタートさせました。朝日放送ではプロ野球中継関連の『近鉄バファローズアワー』（6日）が、毎日放送では帯番組の『ラジオリビング』シリーズ（『おはよう田中美紀です』『おはよう小山乃里子です』）がそれぞれ7日と12日に開始したほか、『プロ野球ハイライト男の世界』（7日）、『毎日放送ラジオ大通り』（7日）、土曜午後の『ごきげん土曜大作戦』（12日）、『毎日放送 土曜競馬』（12日）など、多数の番組が加わっています。西日本放送からは朝のワイド番組『さわやかラジオ』（7日）、エフエム東京からは深夜の音楽談義番組『小室等の音楽夜話』（1日）や『名演奏を訪ねて』（5日）、日本短波放送では開始日不明の『私の書いたポエム』が始まりました。この時期、開始日不明ながらSTVラジオでは、若者向け深夜番組『アタックヤング』の新シリーズとして『河村通夫のアタックヤング』と『横山和之のアタックヤング』も始まっています。

夏に向けても新番組が登場しました。6月にはエフエム東京の音楽情報番組『レコパル音の仲間たち』（1日）、ラジオ関東の伝説的音楽番組『ゴー・ゴー・ナイアガラ』（開始日不明）が始まりました。7月にはNHKラジオ第1で沖縄海洋博関連の『海洋博だより』（4日）、8月にはニッポン放送で若者向け公開録音番組『ロッテヤンスタNo1』（2日）が始まりました。9月にはニッポン放送で人気パーソナリティによる深夜の看板番組『小林麻美のオールナイトニッポン』（開始日不明）が加わっています。

秋の改編期となる10月も多くの番組が誕生しました。文化放送ではアイドルをフィーチャーした『ヤング・パートナー ブラボー!キャンディーズ』（開始日不明）、ニッポン放送では深夜の顔となる『くり万太郎のオールナイトニッポン』と帯番組『NISSANラジオパラダイス』（いずれも開始日不明）がスタート。朝日放送は音楽番組『歌謡大全集』（6日）を、毎日放送は『毎日放送ラジオ朝市』（6日）、報道番組『今朝の焦点』（6日）、討論番組『問答有用』（6日）といった朝の番組や、日曜午前のワイド番組『サンデー・フレッシュわいのわいの90!!』（12日）を開始。大阪放送は報道番組『こちらOBC報道部です』（5日）、山口放送は土曜午後のワイド番組『Swing Saturday ねぎって行こう!』（18日）を始めています。エフエム東京からは午前の帯番組『コーヒータイム』（1日）と、夜の音楽番組『ミュージック・テンダリー』（7日）が加わりました。

年末も新番組が続きました。11月にはニッポン放送のアイドル番組『山口百恵のラブリータイム』（開始日不明）、朝日放送の『中央競馬実況中継』（9日）、毎日放送の朝番組『斎藤努の700・松井昭憲の700』（3日）や、夜の帯番組『ハロー!ナショナルショウルーム』（7日）、エフエム東京の音楽番組『パイオニア・サウンドアプローチ』（2日）が開始。12月には毎日放送でクイズ番組『ホットのしゃべって当てまショー!』（1日）、日曜午後のワイド番組『レディースサンデージョッキー』（7日）が始まりました。この年末にかけて、東北放送では『近石真介の「味のある話」』、ニッポン放送では『ヤッホーアグネス』、日本短波放送では『BCLワールドタムタム』も開始日不明ながらスタートしています。

一方で、惜しまれつつ放送を終えた番組もありました。1975年の3月には、NHKラジオ第2の教育番組『技術と生活』（終了日不明）が、東京放送（TBSラジオ）では、人気ワイド番組の土曜日版『永六輔の土曜ワイドラジオTokyo』（29日）と日曜日版『日曜ワイドラジオTOKYO』（30日）が放送を終了しました。

秋には、10月3日に文化放送の番組『ハローパーティー』が最終回を迎えるなど、多くの出会いと別れがあった一年となりました。

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