1979年の横浜大洋ホエールズ

1979年の横浜大洋ホエールズ

1979年の横浜大洋ホエールズは、2度目となる別当薫監督の指揮の下、重要なシーズンを送った。この年、チームは前シーズンの4位を受けて、さらなる飛躍を目指して動き出した。新たに獲得した基満男やジーン・マーチンが、チームの戦力向上に貢献することが期待されていた。

シーズンの立ち上がり

シーズンが始まると、前年のチャンピオンであるヤクルトが開幕から連敗を喫する一方で、横浜大洋ホエールズは順調な滑り出しを見せ、一時は首位に名を馳せる場面もあった。前半戦が終了する頃、チームは首位の中日と3.5ゲーム差の3位につけており、優勝への期待が高まっていた。

後半戦の逆風

しかし、後半戦に入ると、広島が圧倒的な強さを見せるようになり、横浜は徐々に順位を落としていった。最終的には広島の優勝が決まる10月6日を迎え、その後の消化試合に臨んだ。最終成績は15年ぶりの2位という結果となり、一定の成果を残すものの、後半戦でのパフォーマンスが評判を落とした。

投手陣の奮闘

投手陣は、野村収、平松政次、斉藤明夫に加え、2年目の遠藤一彦も先発及び抑えとして活躍した。特に平松は、2.39の防御率を記録し、リーグNo.1の成績を誇った。しかし、南海から移籍した佐藤道郎は新しい環境に馴染めず、成績を伸ばすことができなかった。これにより、チーム全体の防御率は4.05となり、リーグ4位の結果となった。

打撃陣の成果

打撃面では、マーチンが28本塁打を放ち、チームの活躍を支えた。また、フェリックス・ミヤーンは首位打者のタイトルを手にした。全体の打率は.268を記録し、リーグ3位の成績だったが、135本塁打は最低の順位に終わった。Ａクラス争いをする阪神に対しては優位に立ったものの、広島には8勝16敗と負け越し、優勝への道は険しかった。

監督の交代

シーズン終了後、別当監督は3年契約の満了を迎え、勇退することとなった。彼はフロントに移籍し、後任にはヘッドコーチの土井淳が昇格することになった。チームは新体制の中で次のシーズンに向けた準備を進めることになる。

結論

1979年の横浜大洋ホエールズは、序盤での健闘にもかかわらず後半戦での失速を経験したものの、最終的には15年ぶりの2位という成績を残した。この年の経験を基に、次のシーズンへのステップを踏むこととなる。

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