1980年のナショナルリーグ西地区優勝決定プレイオフ

1980年ナショナルリーグ西地区優勝決定プレイオフ

1980年10月6日、ヒューストン・アストロズとロサンゼルス・ドジャースの間で行われたナショナルリーグ西地区優勝決定プレイオフは、地区制導入後初のプレイオフとして歴史に名を刻みました。この試合はカリフォルニア州ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われ、アストロズがドジャースを7-1で圧倒し、NLCSに進出しました。

概要

1980年のナショナルリーグ西地区は、シーズンの最終盤に極めて接近した戦いを見せました。残り3試合で、ドジャースはアストロズに対して3連勝を決め、両チームは92勝70敗で並ぶ結果となりました。この状況を受けて、ナショナルリーグでは初めての地区優勝決定戦が実施されることになりました。また、このプレイオフは従来の3戦2勝制から変更され、1試合のみの決着となったため、各チームにとって非常に重要な一戦です。

試合展開

ドジャースは、前日の3連戦で先発投手を使い果たしてしまい、先発にはゴルツを起用しました。一方、アストロズは試合開始から攻撃を仕掛けます。初回、アストロズの先頭打者テリー・プールが2塁手デイビー・ロープスの失策を利用して出塁。続いてイーノス・カベルの中前打でプールが3塁へ進むと、ホセ・クルーズの3ゴロが失策を誘い、プールがホームに生還します。さらにシーザー・セデーニョの2ゴロでカベルが生還し、初回からあっという間に2点を挙げることに成功します。

続く3回には、2死1塁の場面でハウが2ランを放ち、スコアは4-0に。ゴルツはこの回で降板し、ドジャースの苦境が続きました。4回にはクルーズの犠飛とハウの2点適時打が決まり、アストロズは早くも7点差をつけました。

ドジャースの反撃

ドジャースも負けじと攻撃の手を緩めません。4回の裏にはリック・マンデイの適時打で1点を返し、6回にはニークロを攻め立てるも、デレル・トーマスが中飛に倒れて得点できず。そうした中でニークロは9回までマウンドに上がり、最後はジャック・パーコンテを打ち取って試合を締めくくり、見事に20勝目を挙げました。

総括

この試合は、両チームにとって非常に重要なものであり、アストロズは見事に勝利を収め、NLCSへの切符を手にしました。ドジャースは今後の課題を残しながらも、接戦を制することの難しさを再認識させられる結果となりました。1980年のナショナルリーグ西地区優勝決定プレイオフは、今でも多くのファンの記憶に残る、記念すべき試合となりました。

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