シーザー・セデーニョ

シーザー・セデーニョ・エンカーナシオンのプロフィール

シーザー・セデーニョ・エンカーナシオンは、1951年2月25日にドミニカ共和国のサントドミンゴで生まれた元プロ野球選手です。彼は中堅手として活躍し、右投右打のスタイルで知られています。1967年にヒューストン・アストロズと契約し、プロ野球の世界に足を踏み入れました。若干19歳でメジャーデビューを果たし、その後すぐにナショナルリーグの中堅手のレギュラーをつかむことに成功しました。

現役時代の活躍

セデーニョは、1970年6月20日にメジャーデビューを果たし、すぐにその才能を示しました。特に1971年には40の二塁打を放ち、1972年にも39の二塁打を記録し、2年連続でナショナルリーグトップの成績を収めました。また、これらの年にはどちらも打率.320、56盗塁を達成し、その後の選手生活においてもセデーニョは相手投手に強烈なインパクトを与え続けました。

1974年には、驚異的な10年契約を結び、この年には自己最多となる26本塁打を放ち、102打点も記録しました。その後も1972年から6年連続で50盗塁以上をマークし、さらに5年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなど、その活躍は目を見張るものでした。しかし、彼のキャリアにはさまざまなトラブルも伴い、アストロズの監督レオ・ドローチャーからは「ウィリー・メイズの再来」とまで評されながら、その素晴らしい才能を十分に発揮することができなかった時期もありました。

1980年には7年ぶりに打率.309を記録し、出塁率も.389でリーグ2位となり、チームを地区優勝に導く活躍を見せました。ラストシーズンとなった1986年にはロサンゼルス・ドジャース所属で迎え、そこで彼は28試合に出場し、打率.434、6本塁打、19打点と素晴らしい成績を残しました。キャリア全体では、実働17年間で打率.285、199本塁打、976打点、550盗塁という輝かしい成績を残しました。

引退とその後の活動

セデーニョは現役を引退した後、ドミニカ共和国とベネズエラのウィンターリーグでコーチとして活躍し、若い選手の育成に情熱を注ぎました。特にリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナやリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルにおいて、その経験を生かした指導を行いました。また、ワシントン・ナショナルズとアストロズの傘下でもコーチ職を務め、次世代の選手たちの育成に貢献しました。

栄誉と記録

セデーニョのキャリアにおける数々の表彰として、1972年から1976年にかけて5度のゴールドグラブ賞を受賞しました。また、1972年6月と1977年9月にはプレイヤー・オブ・ザ・マンスにも選ばれました。さらに、MLBオールスターゲームには4回選出され、サイクル安打も2回達成するなど、記録にも残る名選手としての地位を確立しました。

まとめ

シーザー・セデーニョ・エンカーナシオンは、数々の華々しい成績を持つメジャーリーガーであり、彼のキャリアは多くの野球ファンに記憶されています。引退後も彼の知識と経験を若手選手に伝える姿勢は、彼の功績をさらに引き立てています。

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