1987年-1988年のJSL

1987-1988年 JSL（日本サッカーリーグ）回顧

1987年から1988年にかけて行われた第23回日本サッカーリーグ1部および第16回日本サッカーリーグ2部は、サッカー界における重要な出来事の一つです。このシーズンは、国内サッカーのプロ化が進む中で、選手たちの活躍が光りました。

開催概要

1部リーグは1987年10月17日から1988年5月22日まで、2部リーグは1987年8月22日から1988年5月15日まで行われました。1部リーグの優勝はヤマハ発動機サッカー部、2部リーグの栄冠は全日空横浜サッカークラブが手にしました。

JSL1部の特徴と成果

この年、前年に導入されたプロ選手登録制度が改訂され、「ライセンス・プレーヤー」という新たな制度が導入されました。これにより、プロ選手の数は前年よりも72人に増加しました。ヤマハは第20節、マツダ戦において1-0の勝利を収め、無敗で1部リーグ初優勝という快挙を達成しました。

ヤマハ発動機では、杉山隆一が総監督に就任し、新たに小長谷喜久男が監督に迎えられました。また、ブラジルから加入したMFアンドレとFWアディウソンのコンビは、攻撃面で見事なパフォーマンスを見せました。一方、優勝争いを繰り広げた日本鋼管は第18節からの3連敗が影響し、2位に終わりました。特に、日産自動車に加わった元ブラジル代表キャプテンDFオスカーの存在が多くの注目を集めました。

JSL1部の参加クラブ

1部には以下のクラブが参加しました。

• - 読売サッカークラブ
• - 日本鋼管サッカー部
• - 三菱重工業サッカー部
• - 古河電気工業サッカー部
• - 日産自動車サッカー部
• - ヤンマーディーゼルサッカー部
• - マツダサッカークラブ
• - フジタ工業クラブサッカー部
• - 本田技研工業サッカー部
• - ヤマハ発動機サッカー部
• - 住友金属工業蹴球団
• - トヨタ自動車サッカー部

マツダとトヨタはそれぞれ11位と12位に終わり、自動でJSL2部へ降格しました。

JSL2部の大会の構成

2部リーグは、前期に16チームを東西ブロックに分け、2回戦で行いました。後期には、東西ブロック上位4チームによる上位リーグが設けられ、残る8チームは下位リーグに分かれました。定期的に順位決定戦も行われ、上位および下位チームに分けた競技が展開されました。

この年度の開催期間は、前期が1987年8月22日から12月5日まで、後期は1988年2月14日から5月15日まででした。

JSL2部の参加クラブ

2部では以下のクラブが参加しました。

• - 松下電器産業サッカー部
• - 日立製作所サッカー部
• - 田辺製薬サッカー部
• - 西濃運輸サッカー部
• - 東芝サッカー部
• - 大阪ガスサッカー部
• - 甲府サッカークラブ
• - コスモ石油サッカー部
• - 新日本製鐵サッカー部
• - 富士通サッカー部
• - 全日空横浜サッカークラブ
• - 川崎製鉄水島サッカー部
• - 東邦チタニウムサッカー部
• - NTT関西サッカー部
• - NTT関東サッカー部
• - マツダオート広島サッカー部

この年の結果として、全日空横浜クラブと松下電器がJSL1部へと昇格し、西濃運輸とマツダオート広島が地域リーグに降格しました。また、地域リーグからは帝人サッカー部と藤枝市役所サッカー部がJSL2部への昇格を果たしました。

総括

1987年から1988年のJSLは、選手たちの成長や新たな制度が導入される中で、サッカー界全体が活気に満ちていた時代を象徴しています。このシーズンは、日本のサッカーにおける歴史的な一歩を示すものであり、今後の進展を予感させるものでした。

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