2016年リオデジャネイロパラリンピックの日本選手団

2016年リオデジャネイロパラリンピック日本選手団

概要

この項目は、2016年9月7日から18日までの期間に、ブラジル・リオデジャネイロで開催されたパラリンピック競技大会へ参加した日本選手団の活動全般と、各競技における成果を包括的に記述するものです。世界中から集まったトップアスリートたちが競い合う舞台で、日本の選手たちはそれぞれの限界に挑み、数々のドラマを生み出しました。

選手団体制と公式行事

日本選手団は、大槻洋也氏を団長に、櫻井誠一氏と中森邦男氏を副団長として組織されました。チームの精神的支柱となったのは、車椅子バスケットボールの藤本怜央選手が務めた主将、そして車いすテニスのスター、上地結衣選手が担った旗手でした。大会に先立ち、選手たちの活躍を祈願し、士気を高めるための結団式・壮行会が2016年8月2日にホテルニューオータニで盛大に行われました。大会終了後の9月19日には、ウインザーオセアニコバッハホテルにて解団式が執り行われ、選手たちの健闘が称えられました。さらに、同年10月7日には東京都心の銀座にて祝賀パレードが実施され、多くの市民が沿道を埋め尽くし、選手たちの帰国を祝福しました。

競技における活躍と主な結果

リオデジャネイロの地では、様々な競技で日本のパラアスリートたちが躍動しました。以下に、特に目覚ましい成績を収めた選手やチーム、そして主な競技結果を記します。

メダル獲得者

日本選手団は、この大会で複数の競技においてメダルを獲得しました。

陸上競技:
山本篤選手（T42）が男子走幅跳で銀メダルを獲得。
佐藤友祈選手（T52）は男子400mと男子1500mの二種目で銀メダルに輝きました。
男子4×100mリレー（T42-47クラス）チーム（芦田創、佐藤圭太、多川知希、山本篤）が銅メダルを獲得。
ボッチャ:
混合団体チーム（木谷隆行、杉村英孝、廣瀬隆喜、藤井友里子）が決勝に進出し、見事銀メダルを獲得しました。
自転車:
藤田征樹選手（MC3）がロードタイムトライアルで銀メダル。
鹿沼由理恵選手（WB2、パイロット：田中まい）もロードタイムトライアルで銀メダルを獲得しました。
柔道:
男子60kg級の廣瀬誠選手が銀メダル。
男子66kg級の藤本聰選手、男子100kg超級の正木健人選手、女子57kg級の廣瀬順子選手がそれぞれ銅メダルを獲得し、柔道は複数のメダリストを輩出しました。
水泳:
木村敬一選手（S11）は、男子50m自由形と男子100mバタフライで銀メダル、さらに男子100m自由形と男子100m平泳ぎで銅メダルを獲得し、個人で4つのメダルを獲得する快挙を達成しました。
山田拓朗選手（S9）が男子50m自由形で銅メダル。
津川拓也選手（S14）が男子100m背泳ぎで銅メダル。
中島啓智選手（S14）が男子200m個人メドレーで銅メダルを獲得しました。
ウィルチェアーラグビー:
混合チームが激戦を勝ち抜き、銅メダルを獲得しました。
車いすテニス:
女子シングルスの上地結衣選手が銅メダル。
男子ダブルスの国枝慎吾・齋田悟司ペアも銅メダルを獲得しました。

その他の主な結果

メダルには届かなかったものの、多くの選手が入賞するなど健闘を見せました。

アーチェリーでは上山友裕選手が男子リカーブ個人オープンで7位に入賞。
陸上競技では、鈴木徹選手が男子走高跳（T44）で4位、大西瞳選手や前川楓選手、中西麻耶選手が女子走幅跳でそれぞれ6位、4位、4位となるなど、多くの種目で入賞者が出ました。
ゴールボール女子チームは5位入賞。
パワーリフティングでは三浦浩選手が男子49kg級で5位。
卓球では別所キミヱ選手が女子シングルス（TT5）で5位。
トライアスロンでは秦由加子選手が女子PT2で6位入賞。
車椅子バスケットボール男子は9位。
車いすテニス男子シングルスの国枝慎吾選手と三木拓也選手は5位、クァードシングルスの諸石光照選手も5位でした。

まとめ

2016年リオデジャネイロパラリンピックにおける日本選手団は、銀メダル10個、銅メダル14個を獲得し、合計24個のメダルを持ち帰りました（メダル獲得者リストに基づき、金メダルは無し）。この大会での選手たちのひたむきな努力とパフォーマンスは、多くの人々に勇気と感動を与え、パラリンピックへの関心を一層高める契機となりました。選手たちは、それぞれの障害と向き合いながらも最高の舞台で輝き、日本パラリンピックムーブメントの推進に大きく貢献しました。

しました。

もう一度検索