2018年の東京ヤクルトスワローズ

2018年の東京ヤクルトスワローズ

2018年の東京ヤクルトスワローズは、新たに小川淳司が監督に就任し、チームの変革の年となりました。このシーズンは彼にとって6年目の監督在任であり、2014年以来の指揮を執ることになりました。開幕に向けて、昨年の最下位からの立て直しが急務とされ、首脳陣の顔ぶれも新たに形を整え、チームの強化に取り組みました。

開幕前の動き

2017年シーズンの屈辱的な成績を受けて、前任監督の真中満や首脳陣が辞任し、小川監督が再任されました。また、新たにヘッドコーチには宮本慎也、打撃コーチに石井琢朗、守備走塁コーチに河田雄祐を起用し、チーム編成が行われました。

さらに、ニューヨーク・メッツを自由契約となった青木宣親が日本球界に復帰したことで、攻撃力に幅が出ました。新外国人選手としては、マット・カラシティーやデビッド・ハフが加わり、昨年のドラフト1位指名で獲得した村上宗隆など、選手層も厚くなりました。これらの補強が打撃力や投手力の向上に寄与することが期待されました。

シーズン開始とその後の展開

シーズンが始まると、初めは2度の6連敗を経験し、再びリーグ最下位へと沈む苦しい展開が続きました。しかし、セ・パ交流戦が始まると流れが変わります。交流戦では12勝6敗の素晴らしい成績を収め、セ・リーグの他球団が苦戦している中で、ヤクルトは球団史上初めての交流戦最高勝率を獲得する快挙を成し遂げました。これにより、リーグ戦順位も一気に2位に浮上し、チームの士気は高まりました。

交流戦後も好調を維持し、広島以外の4球団に勝ち越しを果たし、最終的には昨年の96敗から一転して、Aクラスの2位でシーズン終了を迎えました。これにより、ファンや選手にとって大きな喜びの年となりました。

クライマックスシリーズと個人成績

クライマックスシリーズではファーストステージで巨人との対戦が組まれましたが、残念ながら菅野智之にノーヒットノーランを喰らうなどして2連敗を喫し、早期敗退となりました。しかし、シーズンを通して個々の選手の成績は非常に素晴らしく、キャリアハイとなる打率.318を記録した雄平、トリプルスリーを達成した山田哲人、そしてウラディミール・バレンティンは打点王となりました。また、坂口智隆と復帰した青木宣親のコンビは共に3割を超える打率を残し、ヤクルトの打線を強力なものにしました。

投手陣では、近藤一樹から石山泰稚への勝利の方程式が確立され、近藤は最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得しました。

まとめ

2018年の東京ヤクルトスワローズは、開幕からの厳しい状況を乗り越え、交流戦での快進撃や選手の活躍により、Aクラス入りを果たした意義深いシーズンでした。小川監督の指導のもと、チームは確実に成長を遂げ、新たな可能性を感じさせる結果となりました。

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