2019年オーストラリアグランプリ

2019年オーストラリアグランプリ概要

2019年3月17日に開催された2019年オーストラリアグランプリは、F1世界選手権の開幕戦として注目を集めました。レースはアルバート・パーク・サーキットで行われ、正式名称は「FORMULA 1 ROLEX AUSTRALIAN GRAND PRIX 2019」です。

レース前の準備

新たに設定されたタイヤコンパウンドは、今年から7種類から5種類に減少し、それぞれ「C1」から「C5」と名づけられました。この中で、ハード、ミディアム、ソフトといった区分けがされ、本レースではC2がハード、C3がミディアム、C4がソフトとして使用されました。また、フェラーリはスポンサーの「Mission Winnow」のロゴが禁止されたため、特別カラーリングが発表されました。

さらに、レース前日の3月14日には、F1技術責任者のチャーリー・ホワイティングが急死し、多くの関係者が悲しみに暮れました。FIAのスタッフは喪章を付け、ハースチームは「我らが友チャーリー」のステッカーを掲示して敬意を表しました。

エントリーリスト

本レースではいくつかの新しい顔が見られ、ランド・ノリス、アレクサンダー・アルボン、ジョージ・ラッセルの3人がF1デビューを果たしました。また、ダニール・クビアト、アントニオ・ジョヴィナッツィの復帰も注目され、ロバート・クビサは9年ぶりにF1に戻りました。

加えて、レーシング・ポイントが新たなチーム名で登場し、ザウバーも「アルファロメオ・レーシング」に改名しました。これらの変化は、シーズンのスタートを一層興味深いものにしました。

フリー走行

フリー走行では、金曜日のFP1でニコ・ヒュルケンベルグが技術的な問題に直面し、アレクサンダー・アルボンはクラッシュによってセッションが中断されましたが、ルイス・ハミルトンがトップタイムを記録しました。FP2でもメルセデスが好調を維持し、ハミルトンは再びトップに立ちました。一方で、レッドブルのピエール・ガスリーはパワー不足を訴え、問題が解決されるまでに時間を要しました。

予選

予選は2019年3月16日に行われ、ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得しました。メルセデスがフロントローを独占する中、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが3番手に入り、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが4番手という結果となりました。新人の中ではランド・ノリスのみがQ3に進出しました。

決勝

決勝レースは3月17日16時10分にスタートされました。バルテリ・ボッタスが素晴らしいスタートを切り、ポールポジションからスタートしたハミルトンを追い抜いて首位に立ちました。ボッタスはその後、他のドライバーを寄せ付けることなく、見事に自らの4回目の優勝を手にしました。

レース中には、サインツのエンジンブローや、さまざまなピットストップ戦略が展開され、特にハミルトンは早期のピットインが影響し、徐々に順位を落としていきました。最終的には、ボッタス、ハミルトン、フェルスタッペンの順でフィニッシュ。メルセデスは2019年の開幕戦として3年ぶりとなる1-2フィニッシュを達成し、フェラーリは苦しいスタートを強いられる結果となりました。

結果

このレースでは、ボッタスがファステストラップを叩き出し、ポイントの追加も果たしました。ドライバーズランキングの初期順位では、メルセデスが主導権を握る結果となりました。また、気になる注記として、現行レイアウトのアルバート・パークでの開催はこの年のレースをもって終了することが決定しており、2021年には新しいコースレイアウトが導入されます。

このように、2019年オーストラリアGPは様々なドラマや注目点が詰まったレースとなり、シーズンの興奮を高めるスタートを切りました。

もう一度検索