2020年中華民国立法委員選挙

2020年中華民国立法委員選挙は、中華民国（台湾）の国会である立法院の議員を選出するために、2020年1月11日に実施された選挙です。この選挙は、同時に行われた総統選挙とのダブル選挙として実施されました。

選挙の概要

前回選挙で勝利した民主進歩党（民進党）は、選挙前の議席数から7議席減らしたものの、第一党の地位を維持し、立法院での過半数を確保しました。一方、中国国民党（国民党）は、比例区で民進党に迫る支持を得ましたが、選挙区での伸び悩みにより、3議席増にとどまりました。また、この選挙では、新たに台湾民衆党が5議席、時代力量が3議席、台湾基進が1議席を獲得し、小政党の躍進が目立ちました。

選挙区の調整も行われ、台湾の人口統計の変化に基づき、台南市と新竹県はそれぞれ1議席増、高雄市と屏東県はそれぞれ1議席減となりました。この新区割りは、この選挙から初めて適用されました。

選挙データ

この選挙は、立法委員の任期満了に伴って行われました。立法院の定数は113議席で、内訳は以下の通りです。

区域選出：73議席
全国不分区及び僑居国外国民：34議席
原住民：6議席（平地原住民3議席、山地原住民3議席）

投票日：2020年1月11日

選挙制度
有権者：20歳以上の中華民国籍を持つ者
区域：18,806,913人
全国不分区及び僑居国外国民：19,312,105人
平地原住民：199,833人
山地原住民：215,115人
選挙制度：単一選区両票制（小選挙区比例代表並立制）
区域：小選挙区制
全国不分区及び僑居国外国民：比例代表制（5%以上の得票を得た政党に議席配分）
原住民：中選挙区制
投票：2票制（選挙区候補者への投票と比例代表政党への投票）
クオータ制：比例代表当選者の半分以上は女性候補者

選挙結果

選挙の結果、蔡英文総統率いる民進党は61議席を獲得し、過半数を維持しました。最大野党の国民党は38議席に増加しました。また、台湾民衆党が5議席、時代力量が3議席、台湾基進が1議席を獲得しました。選挙区調整の影響で、民進党の一部候補者は無所属で選挙戦に参加しました。

投票率
全体：74.86％
区域：75.13％
平地原住民：62.30％
山地原住民：68.60％

当選議員

区域選出及び原住民選出の当選者については、各政党及び無所属で当選者が出ています。比例代表選出の当選者については、議席を獲得した政党の比例名簿掲載順に当選者が決定しています。

補欠選挙・繰り上げ当選

選挙後、欠員が生じた場合には、補欠選挙や繰り上げ当選が行われることがあります。

脚注・注釈

選挙に関する注釈や詳細な情報については、関連資料をご参照ください。

関連項目

2020年中華民国総統選挙
中華民国立法委員選挙
中華民国の政党別の国会議員数
2020年新北市ヘリコプター墜落事故

外部リンク

中央選舉委員會（中央選挙委員会）公式サイト
中央社による2020年立法委員選挙速報

この選挙は、台湾の政治における重要な転換点であり、その結果は、台湾の今後の政治動向に大きな影響を与えることとなりました。

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