211年

西暦211年：動乱の時代の幕開け

西暦211年は、ユリウス暦における平年であり、歴史の転換点となる出来事が数多く起こった年です。この年、ローマ帝国では皇帝が交代し、兄弟間での権力闘争が激化しました。また、東アジアにおいても、三国時代の幕開けを予感させるような出来事が起こっています。

各地の紀年法

この年の各地域における紀年法は以下の通りです。

干支: 辛卯（かのとう）
日本: 神功皇后摂政11年、皇紀871年
中国: 後漢 建安16年
朝鮮: 高句麗 山上王15年、新羅 奈解王16年、百済 肖古王46年
檀紀: 2544年
仏滅紀元: 754年
ユダヤ暦: 3971年 - 3972年

ローマ帝国の激動

211年のローマ帝国は、激動の年でした。2月4日には、皇帝セプティミウス・セウェルスが死去し、息子のカラカラが皇帝に即位しました。同時に、カラカラの弟であるゲタも共同皇帝として即位しました。しかし、兄弟間の対立は激しく、同年12月19日にはカラカラがゲタを殺害するという悲劇が起こりました。これにより、カラカラは単独皇帝となり、その後の帝政に大きな影響を与えることとなりました。

2月4日: セプティミウス・セウェルスが死去、カラカラがローマ皇帝に即位（-217年）
2月4日: ゲタがカラカラの共同皇帝として即位（-217年）
12月19日: カラカラが弟ゲタを殺害

その他の出来事

この年、東アジアでは大きな出来事は記録されていませんが、後漢王朝末期であり、各地で群雄割拠の動きが活発化していました。朝鮮半島では、高句麗、新羅、百済がそれぞれの勢力を維持しており、後の三国時代へと繋がっていきます。また、仏教においては、仏滅紀元754年であり、初期仏教の教えが各地に広まっていた時期でした。

211年に生まれた人々

211年に生まれた人物に関する記録は見当たりません。

211年に亡くなった人々

2月4日: セプティミウス・セウェルス、ローマ皇帝（ 146年）
12月19日: プブリウス・セプティミウス・ゲタ、カラカラの弟、共同皇帝（ 189年）

まとめ

西暦211年は、ローマ帝国の皇帝交代劇と兄弟間の殺害事件が起こった激動の年でした。この出来事は、ローマ帝国の歴史において重要な転換点となりました。東アジアにおいては、大きな出来事は記録されていませんが、三国時代の幕開けを予感させるような動きが見られました。211年は、歴史の大きな流れの中で重要な役割を果たした年と言えるでしょう。

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